バイオエタノール暖炉は暖かいのか?ポイントは暖房用か観賞用かの違い

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バイオエタノール暖炉とは、サトウキビやトウモロコシなどの、植物由来の原料から生産される「バイオエタノール」を原料として使用する暖炉のことです。

「暖炉」という名称がついていることから、暖房器具として使用するものだと想像する方が多いと思いますが、実はバイオエタノール暖炉の使用用途はそれだけにとどまりません。

バイオエタノール暖炉には、暖房用として使用するものと、暖まる目的ではなく、炎を眺めるために使う観賞用のものとがあります。

この記事では、暖房用のバイオエタノール暖炉はどのくらい暖かいのかを解説します。

さらに、石油ストーブや薪ストーブなどの他の暖房器具との暖かさの比較などを通して、バイオエタノール暖炉を実際に使用する上で気になる燃費などについてご紹介します。

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目次

バイオエタノール暖炉の暖かさについて

バイオエタノール暖炉は、次世代燃料であるバイオエタノールを使用するため、現在も積極的に開発が進められ、利用人口も増加し続けている段階の商品です。

そのため、バイオエタノール暖炉についてよく知らない方も多いことでしょう。

そこで、この項目ではバイオエタノール暖炉の暖房性能について見ていきます。

目的は暖房用?観賞用?

バイオエタノール暖炉の暖房性能を検討するにあたって大切になってくるのが、その暖炉が暖房用の大型のものなのか、観賞用の小型のものなのかをはっきりさせることです。

大手バイオエタノール暖炉メーカーのecosmart fireによると、床に置いたり、壁に埋め込んだりして使うような一般的なバイオエタノール暖炉から発せられる熱量は、「薪ストーブや暖炉と比べても劣ることのない暖かさが得られる」そうです。

この暖かさについては、後ほど具体的な数字を用いて暖かさを比較していきますが、暖房器具としては十分に満足できる仕様になっていることがお分かりいただけたと思います。

また、バイオエタノール暖炉が暖房として機能することは、商品を実際に使った人の声からもわかります。

大型のバイオエタノール暖炉を使用した方のレビューや使ってみた感想などを調べたところ、「暖かく、心が落ち着く」や、「インテリアと暖かさを両方求めている人におすすめ」などの感想を抱く人を見かけました。

もちろん部屋の大きさや構造により暖房の効き方に違いが生じますが、部屋に合わせた暖炉を選べば、炎からのじんわりとした優しい暖かさを感じられることが期待できます。

これに対して、観賞用のテーブルやシェルフの上において使用するような比較的小さいサイズの商品だと、炎の威力がどうしても弱くなってしまうため、暖房用としての効果はあまり期待できません。そのため、観賞用のバイオエタノール暖炉は、インテリアの一つとして楽しむのがおすすめです。

部屋に大型のものを置く余裕がない方や、バイオエタノール暖炉を体験してみたいという方は、まずは観賞用として使用する商品を買うと良いでしょう。

バイオエタノール暖炉の暖かさの比較

ここでは、バイオエタノール暖炉と、他によく使われるような暖房器具とを比較して、暖かさにどのくらい違いがあるのかを解説します。

今回は、それぞれの暖房器具から発せられる「熱量」を比較することで、暖かさを比べていきます。

バイオエタノール暖炉の暖かさの程度が分からず、購入をためらっている方がいらっしゃれば、参考にしていただければと思います。

薪ストーブ・暖炉との比較

まず初めに、薪ストーブや薪の暖炉との比較をします。薪のストーブや暖炉は、バイオエタノール暖炉と同じく火を燃焼させることで部屋を温める仕組みであるため、よくランニングコストや暖かさの面で比較されがちです。実際どちらが暖房として有効なのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

一般的な薪ストーブと、部屋の広さの関係は、仮に天井の高さを2.4メートルとすると、1平方メートルあたり0.07~0.17キロワットの熱量を発生させることが目安とされています。

この薪ストーブを20畳の部屋で使用すると仮定すると、2.3~5.75キロワットの熱量が発生します。

バイオエタノール暖炉の熱量と比較してみます。今回は、上にも挙げたecosmart fireのバイオエタノール暖炉の熱量を用います。公式ホームページによると、ecosmart fireの代表的な製品の熱量は、3.5~4.5キロワットとされています。

薪ストーブとバイオエタノール暖炉の熱量を比較してみると、両者の熱量の能力差はほぼないことがわかります。

石油ストーブとの比較

続いては石油ストーブと暖かさを比べてみます。一般的なストーブの熱量の目安は、20畳の部屋で使用すると仮定すると4.4~7.2キロワットとされています。

このデータとバイオエタノール暖炉の熱量を比較してみます。先ほど使用したecosmart fire の熱量は、20畳あたりで3.5~4.5キロワットです。

結果的には、バイオエタノール暖炉よりも石油ストーブの方が、熱量が高いことが分かります。

部屋を最も効率的に暖かくしたいという目的の方は、石油ストーブの方が暖房器具としては適しているかもしれません。

そんな方は、暖房用としてではなく、観賞用のバイオエタノール暖炉を使用するのがおすすめです。直接的な暖かさはなくても、炎を眺めることで得られるリラックス効果に期待できます。

暖房用として使うならコスパが気になるところ

実際に使用を検討する上で、考慮しておく必要があるのが、燃料費やランニングコストです。

かかる費用をある程度知っておかないと、購入をためらってしまいますよね。

この項目では、バイオエタノール暖炉の使用にあたりどのくらいの費用を要するのかについて解説していきます。

バイオエタノール暖炉の燃費やランニングコストを説明するにあたり、具体的な商品を挙げて解説します。今回紹介するのが、ecosmart fireのFLEXシリーズの中の一つ、FLEX32SSです。

本体価格・設置費

まず、本体価格についてです。「FLEX32SS」の価格は、638,000円です。

バイオエタノール暖炉の価格は、大きさにより大分異なります。暖房用として使用する大型のものは、10万円から100万円と、付属する機能やデザイン・材質により幅があります。そのため、自分の予算や、求める機能・デザインなどと相談して決めると良いでしょう。

また、メーカーによっては、追加料金を払えば運搬から設置まで一括で行ってくれるオプションもあります。

取り付けなどに不安がある方はこちらを利用するのがおすすめです。ecosmart fire のバイオエタノール暖炉は、一般的なサイズのものだと16500円で開梱から設置まで行ってもらうことが可能です。

比較として、薪のストーブの設置には、煙突工事におよそ40万円から70万円、配管工事に5万円から40万円の追加費用が発生します。

これに比べると、バイオエタノール暖炉は本体価格が高くても、工事費やメンテナンスコストなどの余計な費用があまりかからないと言えます。

燃料費

そして、バイオエタノール暖炉を動かすためには、バイオエタノールという燃料を使用する必要があります。

バイオエタノールとは、サトウキビやトウモロコシなどの植物由来の燃料のことです。バイオエタノールは他の燃料と異なり、有害物質を排出しないため、地球温暖化が深刻な問題となっている現代において、クリーンな次世代燃料として大きな期待を集めています。

そんなバイオエタノールですが、多くのバイオエタノール暖炉メーカーが、自社製品専用のバイオエタノールを販売しています。

もし購入したバイオエタノール暖炉専用の燃料が存在する場合は、そちらの燃料を使用するようにしましょう。各メーカーが販売するバイオエタノールは、そのメーカーの製品に合うように独自に開発されているので、より安全性が高く、また切らしてしまっても購入しやすいというメリットもあります。

今回紹介するecosmart fireでも、独自のバイオエタノールが販売されています。「e-NRG」という商品です。こちらの商品は、現在人気が高まっており、都内の高級ホテルなどでも使用されています。

e-NRGの価格は10リットルで4,840円です。

バイオエタノールの価格は、一般的に10リットルあたり5,000円から6,000円ほどです。

灯油の価格が10リットルでおよそ1,200円ほどであるため、これに比べると燃料費は高い傾向にあるかもしれません。

ランニングコスト

それでは次に、バイオエタノール暖炉のランニングコストについて見ていきます。

ランニングコストは、一日あたりどのくらい暖炉を使用するかを考え、それを元に一ヶ月や半年単位で必要になる費用を計算します。

今回はecosmart fireのFLEX32SSを例に挙げて説明します。

FLEX32SSは、40平方メートル、つまり約20畳程度の部屋での使用が想定されています。20畳は一般的なリビングの広さだと考えられます。

FLEX32SSのランニングコストは、一時間あたり、火力の弱いときでおよそ114円、火力の強いときでおよそ190円かかります。

1日に4時間、火力は弱めで使用すると仮定します。すると一日にかかる燃料代は、114×4=456円です。そして一ヶ月にかかるのは456×30=13680円、これを冬の半年の間で使用すると82080円です。

上記に挙げた情報だけでは、果たしてバイオエタノール暖炉のランニングコストが安いのか高いのかが分かりづらいため、他の暖房器具と比較します。

薪ストーブの燃料代はどのくらいかかるのでしょうか。

薪ストーブを一日稼働させると、薪を2~3束消費します。これを値段に換算すると、およそ1000円かかります。つまり、一ヶ月に1000×30=30000円、半年使用すると30000×6=180000円かかります。

ただし、薪の消費量は暖める部屋の大きさにより異なるため、多少増減するかもしれません。

薪ストーブや薪の暖炉を使用するには、上記に挙げた薪の費用に加えて、煙突の掃除や点検などのメンテナンスも必要不可欠です。これらは業者を呼ぶ必要があるため、さらに数万円かかります。

総合的にみると、バイオエタノール暖炉の方が、全体的なランニングコストは安く済ませられそうであることが分かりますね。

次に石油ストーブのランニングコストと比べてみます。

石油ストーブの燃料代は、1時間あたりおよそ17円というのが目安といわれています。

1日に4時間使うとすると、17×4=68円、1ヶ月は68×30=2040円、半年間で2040×6=12240円です。

ちなみに、ガスファンヒーターは1時間あたりおよそ11円、電気ストーブは1時間あたりおよそ27円かかるといわれているため、これらを使用しても、バイオエタノール暖炉よりもランニングコストが低いことが分かります。

バイオエタノール暖炉の燃料費と比べると、低く抑えられることが分かります。

暖房器具をできるだけ安く済ませたい方は、メインでは石油ストーブなどを使用し、バイオエタノール暖炉は観賞用のものを選択するのがいいかもしれませんね。

ここまで、バイオエタノール暖炉のランニングコストと、薪ストーブや石油ストーブ、ガスファンヒーターなどのランニングコストと比較しました。

バイオエタノール暖炉は、デザイン性が高く、炎を使う暖房器具の中ではかなり安全に使用することができるというメリットの反面、石油ストーブなどよりもランニングコストがかかってしまうことを紹介しました。

以上のように、暖房用のバイオエタノール暖炉は、部屋を暖めるためにより多くの燃料を使用する必要があるため、費用がかさんでしまいます。

そのため、十分に将来的に計画を立てた上で使用することが大切です。

暖房としてバイオエタノール暖炉を使用することを検討される方は、数年単位でどのくらい費用がかかるのかを実際に検討した上で購入すると良いでしょう。

この記事では、バイオエタノール暖炉には暖房用の大型商品と、観賞用の小型商品があること、観賞用のバイオエタノール暖炉は、部屋を暖める効果が薄いため、注意が必要なことをご紹介しました。

さらに、暖房用としてのバイオエタノール暖炉を設置する前には、必要なランニングコストを検討し、購入した後に後悔しないようにすることが必要になります。

バイオエタノール暖炉は、燃料費は少し高めですが、クリーンで安全に炎の揺らぎを味わうことができる画期的な商品です。

お部屋に一味違う雰囲気を加えたい方や、炎を眺めるのが好きな方は、使用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

いやしカンパニー編集長/バスソルト、アロマ、観葉植物、パワーストーンなどのあらゆる癒しを日々楽しんでいます。

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