薬局やコンビニなどでも見かけるクナイプのバスソルトですが、たくさん種類があり選ぶのに迷うことも。
様々なところで市販されているため、量産品のようでチープな印象があるかもしれませんが、実はとてもこだわりがある老舗のバスソルトブランドなのです。
今回は、このようなクナイプのバスソルトを、公式サイトと実際に使ってみたレビューを参考にしながら、いやしカンパニー独自のランキングを発表していきます。
クナイプのバスソルトとは?
19世紀末、ドイツのセバスチャン・クナイプ神父が自然の生命力、特に植物や水などに着目し、薬草(ハーブ)を元にしたブランドであるクナイプが誕生しました。
神父は自然療法士としても知られ、25歳当時、「不治の病」とされていた自身の病気である肺結核を、自らにハードな実験を課して完治させます。
その方法とは、まず最初に運動で身体を温め、それから冷水に入って短時間刺激し、身体を拭かずにそのまま再び運動して身体を温めるという過酷なもの。こうして、自らの病を克服するとともに、クナイプの水治療が誕生しました。
完治したクナイプ神父は、当時の修道院で盛んに行われていたハーブの研究も含め、「自然は全てを与えてくれる」という健康観を持ちます。
まもなく、「人を健康にする神父がいる」ということが国内の話題になっていきます。
晩年、クナイプ神父は、自身で築いた病気の平癒方法の継承のため、同じ信念をいだく薬剤師レオナルド・オーバーホイザーに、自身の名前と顔を使用した製品の販売を許可しました。それが1891年に創業したクナイプ社です。
当時から、製品は、自然由来の高品質のものにこだわりました。現在クナイプ社で扱っているハーブには、クナイプ神父が研究したものと、当時まだ効能が不明で後に研究されたものとがありますが、製品は、昔も今も変わらず全て原料から製造まで厳格な品質管理をしています。しかも、ドイツの大学病院で皮膚への適合性テストを実施しています。
クナイプの塩へのこだわり
クナイプは日本でもかなりの人気を誇っています。一度体験したらクナイプでないと物足りないという固定客も多いですし、通販サイトを複数見てもバスソルトの中での人気は高いです。
その秘密は、バスソルトの基本である「塩」にあるようです。実はクナイプのバスソルトには穴だらけの塩が使われているのです。
この穴だらけの塩が、クナイプのお風呂に入った時持続するポカポカ身体が温まる秘密とのこと。
クナイプのバスソルトに使用している塩は、2億5千万年前の古代海水を精製したもので、地下460mから汲み上げています。
地下深くから汲み上げるから、現代的な化学汚染を受けていない海水がベースになっています。
一粒一粒が天然のミネラルを豊富に含んでおり、温浴効果とともに、血行促進、発汗、保湿作用に優れています。塩は全てドイツで作ったものです。
ルイーゼンハルというヨーロッパで唯一窯焚き製法という昔ながらの伝統的な方法で塩を精製している製塩所から仕入れています。
身体が温まる秘密は、塩の成分にあります。この塩は、マグネシウム、カルシウム、鉄分などのミネラルが豊富で、そのミネラルのおかげで身体がより温まり、血行促進・発汗効果も実感できます。
さらに、クナイプのバスソルトは岩塩にハーブのエッセンシャルオイルや植物エキスを加えて作っています。
窯焚き製法によって作られた塩は、表面がゴツゴツとして、チーズのような穴がたくさん開きます。その穴にエッセンシャルオイルがたっぷり含められることでハーブの効果も目一杯取り込めるようになっているのです。
クナイプのバスソルトが日本で人気の理由
ご存じのように、欧米での温泉文化は飲泉が主で貴重なサナトリウム的な要素を持ち、富裕層の病弱な方々が身体を休める場所であることが多いです。
もちろん世界的に有名な大衆浴場や水着を着て沐浴する温泉も多くあります。ですが日本の温泉のように娯楽目的や休養目的で頻繁に訪れるという性格とは少々異なります。
例えば欧米人が日本の温泉地に滞在する時、人前で脱衣することに気後れを感じて温泉を敬遠する方と、ものすごくハマって温泉巡りを楽しむ方と、特に有名温泉地ではどちらもよく目にする光景です。
ドイツにも温泉はありますが、公然と裸体になってお湯を楽しむということは少ないですし、温泉自体も物理的に距離があり、日本に較べてそう数多くはありません。
家庭のお風呂にひと手間もふた手間もかけられたクナイプを入れてお湯と香りを楽しむということは、クナイプ自体の価格も含め、言わば家庭での温泉を誰にも邪魔されないで楽しめるという意味で贅沢です。
ですから、ドイツでは、クナイプのお風呂は、特別な日のご褒美のバスソルトです。シャワーが一般的な欧米では、バスソルトは高価でプチ贅沢品として扱われていることが多いです。香りも、ムーディーなものが好まれます。
かたや日本では、様々な入浴剤が出回って、各メーカーが販売競争を繰り広げています。その中にはもちろんクナイプもあります。
日本全国の温泉シリーズも廉価で人気。入浴剤を入れて癒される人の割合は、欧米に較べて明らかに多いと言えそうです。そんな中、クナイプでは、入浴剤好きな日本人のために、日本人仕様のバスソルトを開発・発売しました。
「グーテナハト バスソルト ホップ&バレリアンの香り」は日本でも人気ですが、実は日本オリジナル商品として開発されたもので、この日本の商品をベースに海外用にアレンジして販売されるようになりました。
クナイプバスソルトの人気ランキング
では、実際にいやしカンパニーのスタッフが実際に使用したレビューと、一般的に人気のレビューを掛け合わせて独自に人気ランキングを作成しました!それぞれのバスソルトの効果・効能と合わせて見ていきましょう。
1位 グーテナハト ホップ&バレリアンの香り
参考価格:
850g 2640円
50g 165円
文字通りグッドナイト、熟睡の意味です。安らかで深い眠りに導いてくれます。なんとバスソルト売上ナンバーワンを誇るバスソルトです。元々先述のように日本人向けに開発された商品です。お休み前のリラックスタイムに、贅沢な夢の世界を味あわせてくれるバスソルト。
独特なスパイシーな香りのホップとバレリアンは、ヨーロッパでは「お休み前のハーブ」として知られているそう、深いブルーのお湯にゆったり浸かって、安らかな夜へといざなわれます。プチ睡眠障害の方にも是非癒されてほしい。
【正直レビュー】クナイプバスソルト|ホップ&バレリアンの香りを試してみた!
2位 オレンジ・リンデンバウム<菩提樹>の香り
参考価格:
850g 2640円
50g 165円
冬の寒さで凍えた身体をしっかり温めたい時は、やはりこれ。数あるバスソルトの中でも、冬の定番として人気なのが『オレンジ・リンデンバウム』。
オレンジの保温効果と発汗を促すリンデンバウムの効果で身体が芯まで温まるため、湯冷めしにくく、就寝前までポカポカが続くのが特徴です。
さらに、鮮やかな橙色のお湯と、オレンジと菩提樹の香りに包まれることで心までリラックスできます。冷え性に悩んでいる方にも特にオススメのバスソルトです。
【正直レビュー】クナイプバスソルト|オレンジ・リンデンバウム<菩提樹>の香りを試してみた!
3位 ローズマリー&タイムの香り
参考価格:
850g 2640円
50g 165円
平日の夜にリフレッシュしたい、明日も頑張りたい、しゃきっとした気分になりたい、そんなときは迷わず「ロースマリー&タイム」のお風呂でさっぱりしましょう。
清涼感あふれるローズマリーの香りは、ストレスや悩み事で曇った気分をリフレッシュし、前向きな気持ちを取り戻させてくれるそう。細胞の老化を防止する抗酸化作用もあることから、「若返りのハーブ」とも呼ばれています。
【正直レビュー】クナイプバスソルト|ローズマリー&タイムの香りを試してみた!
4位 ネロリの香り
参考価格:
850g 2640円
50g 165円
フレッシュでほんのり甘いネロリの香り。柑橘系のさわやかさとフローラルの柔らかさを併せ持つ、ネロリの精油が配合されています。明日も笑って、不安やストレスや緊張でこわばった気持ちを包み込み、明るい気分へと導いてくれる効果があるそうです。
やさしくてどこか懐かしいネロリの香りに包まれながら、晴れやかな楽園でリラックスするようなバスタイムを、とされています。
温かくやさしい気分に満たされて癒されたい、気分を明るく前向きにしたい、やわらかなフローラル系の香りが好きな方、そっと背中を押したい大切なひとへのギフトにもオススメだそうです。
【正直レビュー】クナイプバスソルト|ネロリの香りを試してみた!
5位 ユズ&ジンジャーの香り
参考価格:
850g 2640円
50g 165円
爽やかでスパイシーな香りで発汗バスタイムを過ごすならこちら。ユズとジンジャーの天然植物成分を配合したバスソルト。爽やかでほろ苦いユズとスパイシーなジンジャーをブレンドし、全身にぬくもりが巡る発汗バスタイムとなります。じっくり温めるならオススメです。
新陳代謝や血行を促進する作用があるのが特徴です。たくさん汗をかいてデトックスしたいときにも最適。
いろいろ試したい方におすすめの人気セット!
参考価格:1155円
クナイプバスソルトから、7種類をセレクトしたトライアルセットです。その日の気分やお悩みに合わせて選べる1週間のトライアルセットは、素敵な1週間を送るのにふさわしい商品です。
全てのクナイプバスソルト同様、植物由来成分(植物オイル・植物エキス)を使用。防腐剤(パラベン)不使用。パラフィン、シリコン、鉱物油(ミネラルオイル)不使用。
クナイプのバスソルト以外の人気入浴剤
クナイプ神父が終生その信条とした「自然の恵みを暮らしに生かす」理念を継承しつつ、現在のクナイプにはバスソルト以外のプロダクトもあります。
素材と製法にこだわりを持って作られ続けている植物由来の医薬部外品や化粧品等は、クナイプブランドとして広く愛用されています。
その中でもバスソルト以外の入浴料は「スパークリングタブレット」と「クナイプバスミルク」。バスソルト同様天然由来の素材を使って製品化されています。それぞれすぐ試してみたいパッケージデザインと香りです。
スパークリングタブレット
「スパークリングタブレット」はバスソルト同様入浴剤ですが、軽やかできめ細やかな泡が、体をやさしく包み、至福のバスタイムを享受することが可能になります。
炭酸が重炭酸イオンとしてしっかりお湯に溶け込むので、長時間保温・健康効果が持続します。「スパークリングワインのような贅沢な泡に包まれる」とのこと。ホップ&バレリアン、オレンジ・リンデンバウム、ラベンダーがあります。
【正直レビュー】クナイプスパークリングタブレット|ホップ&バレリアンの香りを試してみた!
クナイプバスミルク
「クナイプバスミルク」は、お湯に入れてから勢いよくシャワーを当てると、泡風呂も楽しめます。「豊かに香るふわふわの泡に包まれながら、ちょっぴり特別なバスタイムを」がセールスポイント。
香りのブレンドが魅力的で、スィートオレンジとスターアニスの香り、コットンミルクの香り、アプリコットミルクの香り、イチジクミルクの香りと、思わず試してみたくなります。
美容オイルもこだわり満載!
美容オイル、ハンドクリーム、ボディクリーム、シュガースクラブ、オーガニックリップバーム類も天然由来の安らぐ香りに包まれて、潤いに満ちて穏やかな気分へと誘ってくれる製品です。
「美容オイル」は顔にも身体にも使えます。ここでは美容オイルについて見ておきましょう。
美容オイルは、必須脂肪酸やビタミンなどの栄養が豊富で、保湿だけではなく、美容効果も高いのが特徴。角質層にすばやく浸透して内側からうるおい、表面はべたつきません。防腐剤(パラベン)不使用。パラフィン、シリコン、鉱物油 (ミネラルオイル)、着色料不使用。3種類。
クナイプ ビューティーオイル ラベンダー
リラックス効果のある植物美容オイルを配合したボディ・フェイス用オイル。ハーブの女王とも言われる様々な種類のラベンダーオイルがベースです。
贅沢に配合されたラベンダーの癒しに満ちた香りでリラックス効果を高め、お肌のバランスを整えるとともに柔らかできめの整った肌に仕上げます。
お肌にもやさしい天然スイートアーモンド油がベースです。オイルなのにサラッとしてべたつかない。肌によく馴染み、顔・身体・髪にお使い頂けます。
クナイプ ビオオイル ローズ
エイジングケア効果の高い「ローズヒップオイル」を配合し、肌にハリ・弾力をもたらし、きめの整ったお肌が得られる美容オイル。
べたつかないので肌なじみがよく、ボディ、フェイスどちらにも使えます。乾燥しがちな肌を潤いに満ちたふっくらした肌に導き、エイジングケアもできます。天然のダマスクローズエッセンシャルオイル配合。
優雅でエレガントな香りに心から癒されます。
クナイプ ビオオイル
傷跡・ニキビ跡もオーガニック保湿オイルで滑らかなお肌に。お顔だけでなく全身に使える保湿ケアオイルです。100%天然由来成分だから、肌なじみが抜群です。植物の恵みでやさしく潤し、肌本来のもつ機能をさらに高めます。さわやかな天然のグレープフルーツの香りで気分もリフレッシュします。
クナイプバスソルトの人気ランキングまとめ
いやしカンパニー独自の調査を交えつつクナイプバスソルトの人気ランキングをまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
たくさんの種類があるのでどうしても迷ってしまうかもしれませんが、そんなときはぜひ今回のランキングを参考にしていただければと思います。
注意点として、クナイプバスソルトは種類によっては香りが強いものや特徴的なものがあります。効果を期待して使ってみたけど香りが合わなくて継続できなかったという口コミもありますので、まずは個包装のものから買って試していただければと思います。