バスタイムは、身近で手軽な癒しの代表格と言えます。
カラダを温めること&発汗効果で健康サポートも期待できますし、精神的なリラックス効果もあり、温泉が大好きという方も多いでしょう。
最近人気が急上昇中で、たくさんの種類が発売されているのがバスソルト。カラダを温め、しかもおしゃれ?SNS映えもするので、使用されている方も多いでしょう。
しかしバスソルトには、注意点があります。それは「追い焚き」についてです。
バスソルトは、その名のとおり「塩(ソルト)」を原材料としているものがほとんどです。バスソルトの特性を何も知らずに使用していると、追い焚きにより浴槽や配管を痛めてしまう可能性があります。
この記事では、追い焚き機能が付いたお風呂でバスソルトを使用する際の注意点、そして追い焚き可能なバスソルトをご紹介いたします!
バスソルトでお風呂を痛めないように注意しよう!
風呂自動・追い焚き機能は停止する
追い焚き機能とは、冷めてしまった浴槽内のお湯を、再度温めなおすシステムのことです。
追い焚き機能の仕組みは、まず浴槽内のお湯を吸い込み、配管を通して給湯器に運びます。吸い込まれたお湯は給湯器内で温められ、配管を通って浴槽内へと戻されます。このように浴槽内のお湯を循環させて温めなおしています。
追い焚き機能には1つ穴と2つ穴のタイプがありますが、どちらも給湯器にお湯を吸い込んで温めなおすという方法は同じです。
追い焚き機能付きの浴槽の仕組み上、入浴剤を使用した場合、どうしても給湯器に入浴剤入りのお湯を吸い込むことになります。
結果として、給湯器の内部の熱交換器や配管などに入浴剤の成分が付着する恐れが出てきます。給湯設備の循環パイプに多く使われている銅素材はデリケートなため、入浴剤の成分によっては腐食してしまい、故障の原因になるケースがあるのです。
バスソルトを使用した際は、入浴剤を使用した場合は「風呂自動・追い焚き機能」は停止させておいたほうがいいでしょう。
追い炊き機能を避けるべき成分
・塩・硫黄・塩化ナトリウム
硫黄成分が配合された入浴剤は本物の温泉らしい気分を感じさせてくれるので人気ですが、最も配管を傷ませる成分です。
バスソルトにふくまれている塩や塩化ナトリウムも、デトックス効果が期待できるとして人気ですが、これらの成分も配管などに使われている金属を傷めたり、サビさせたりする可能性があります。ひどい場合は配管に穴が開くこともあり、水漏れなどの不具合を引き起こします。
・酸化チタン、炭酸カルシウム
酸化チタンや炭酸カルシウムは、濁るタイプの入浴剤に使われている成分です。これらの成分は金属の研磨作用があり、しかも配管内にたまってしまいます。
研磨作用により配管を傷つけたり、たまった成分がフィルターを詰まらせることで水の循環を悪くさせることがあります。
・食物で成分を含むもの
ゆず、ミカンの皮、お茶、牛乳などの食物由来の原材料も、入浴剤の成分として使われています。ゆずやお茶の葉を、そのまま入浴剤として浴槽に入れるという方もいらっしゃるでしょう。
追い焚きをすることで配管内に食物由来の成分が残ると、腐敗し、雑菌やカビなどが繁殖する可能性が高くなります。追い焚きするたびに雑菌やカビを含んだお湯が浴槽内に流れてくるので、衛生的とはいえません。
お風呂をすぐに洗う
全ての入浴剤に共通して言えることですが、成分による色移りや腐食を防ぐためにも、入浴後の浴槽内のお湯はすぐに流しましょう。時間が経つほど汚れ等はこびりついてしまい、完全に除去することが難しくなります。
浴槽のお湯は洗い場まで飛び散っていますので、床や壁などの浴室内も必ず一緒に洗い流しましょう。
「足し湯」機能で配管の水を流す
配管クリーン機能がついていない給湯器で入浴剤を入れて追い焚きをしてしまった場合は、「足し湯」機能により配管を清掃することができます。
メーカーによって「あつく」などと表記が違うかもしれませんが、浴槽内のお湯の温度を上げるときに使用するボタンです。
「足し湯」ボタンを押すことで、追い焚き配管の中から熱い湯が出て湯加減を調整してくれます。こちらの「足し湯」機能は配管洗浄をしたいときにも使用することができます。お風呂掃除のついでに「足し湯」ボタンを押してください。汚れた配管に給湯器側からキレイな水を流すことにより、洗浄することができます。足し湯機能を使う時間の目安は、だいたい1~2分程度です。
配管は定期的に掃除する
「足し湯」機能を使って入浴のたびに清掃をしていたとしても、配管は定期的にしっかりと掃除する必要があります。
実際、どのくらいの頻度で掃除したら良いのでしょうか。お風呂の配管を掃除する目安は、一ヶ月に一度くらいが良いでしょう。
配管掃除の仕方
★用意するもの
・過炭酸ナトリウム200~300g(ジャバでも可)
・スポンジ、ブラシ
①循環口のフィルターを外す
②循環口が完全に隠れる程度まで、浴槽にお湯をはる(温度は40℃程度)
③過炭酸ナトリウムを循環口付近から浴槽へ注ぎ、溶かす
④「追い焚き」ボタンを押して、過炭酸ナトリウムが溶けたお湯を配管内へ入れる
⑤浸け置きするため、1時間程度放置する
⑥一度お湯を捨て、再度循環口が隠れるまで水をはり、すすぎのために再度「追い焚き」ボタンを押す
⑦すすぎの水を捨てる。すすぎにより配管から汚れが出ているので、スポンジやブラシで浴槽を清掃して終了
上記のような流れで、月に一度(最低でも3か月に一度)配管をしっかりと清掃することにより、配管の寿命を長持ちさせることができます。
追い焚き可能なバスソルト「エプソムソルト」とは?
では、安心して追い焚きできるバスソルトはないのでしょうか?
あります。それは「エプソムソルト」と呼ばれる入浴剤です。
エプソムソルトとは、「ソルト」という名前がついているので塩の一種だと思う方もいると思いますが、塩分はまったく含まれていません。
エプソムソルトの成分は「硫酸マグネシウム(MgSO4)」で、海水に含まれる天然のミネラル成分の一種です。中世にイギリスのエプソムという場所で発見され、白くて塩の結晶のように見えたのでその名称が付いたと言われています。欧米では古くからバスソルトとして親しまれてきました。海外ハリウッドセレブも美容のために愛用している人が多く、SNSなどでも掲載されています。
硫酸マグネシウムには、風呂釜を傷める成分は入っておりませんので、追い焚き機能を安心して使用することができます。お風呂の配管や風呂釜を専門的にクリーニングする業者もエプソムソルトの使用をおすすめしています。
エプソムソルトは、こんな人におすすめ!
- 追い焚き機能が使える入浴剤を探している人
- 赤ちゃんでも入ることができる安全性の高い入浴剤を求めている人
- 浴槽を汚したくない方
- 残り湯を洗濯に使いたい人
- しっかり汗をかいて、代謝を良くしたい人
- むくみが気になる人
- 肩こり、慢性疲労がある人
- リラックスしてぐっすり眠りたい人
- 美容に良い入浴剤を探している人
エプソムソルトは赤ちゃんでも使用できるほど人体への安全性が高く、さらには浴槽にもやさしいのが特徴です。健康サポート力も高く、発汗作用や美肌効果、温熱効果もあるので美容と健康を意識するすべての方におすすめです!
エプソムソルト5つの特徴
①赤ちゃんでも使える高い安全性
エプソムソルトの成分は硫酸マグネシウムと言われる物質で、お肌が敏感な赤ちゃんにすら無害と言われています。水道から出るお湯は大人でも少し刺激が強いと感じることがありますが、エプソムソルトを入れたお風呂に入ると「お湯が柔らかい」と感じます。エプソムソルトに入っているたっぷりのミネラルによって、水道から出るお湯に含まれるカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が水に溶けることで発生する塩素を中和してくれるからです。
エプソムソルトは着色料も使用していませんので、無色・無臭なのも安心ですね。入浴剤に香りでのリラックス効果を求める方は、アロマオイルを浴槽に数滴入れるのもおすすめです。
エプソムソルトを入れた入浴後の残り湯は、もちろん洗濯にも使用できます。
②体を温める温熱効果
エプソムソルトの成分である硫酸マグネシウムは、体温や血圧を調整する役割があります。血行が良くなることで体が温まりやすくなり、入浴時の温熱効果を高めてくれます。 また、マグネシウム塩が皮膚表面のタンパク質と結合することにより膜を形成し、この膜が熱の放出を防ぎ入浴後の保温効果があると言われています。
血行が良くなりぐっすり眠ることができるので目覚めも良く、朝からシャキッと活動できます。
③肌をととのえる美肌効果
硫酸マグネシウムは天然のミネラルなので、皮膚から吸収すればお肌がつるつるになります。 また、毛穴の汚れを落とすだけでなく、ミネラル成分が美肌効果をもたらしてくれるのです。さらには肌バリア機能を高め、皮下組織の賦活作用・修復作用などがあり、あせも、ひび、あかぎれ等の予防にも効果があります。
④気持ちをやわらげるリラックス効果
硫酸マグネシウムは、筋肉のこわばりをサポートしたり、ストレスでたかぶった神経を鎮める効果も期待されています。エプソムソルトは、毎日のバスタイムによって得ることができる肉体的・精神的リラックス効果をさらに高いものにしてくれます。
⑤汚れを外に出す発汗効果
エプソムソルトを入れたお風呂に入るとびっくりする量の汗が出て、心とカラダがスッキリします。体が温まるのはもちろんですが、毛穴のデトックスにも最適といえます。毛穴から汗が噴き出すことで汚れも一緒に流れ落ちますので、お肌がすべすべになる効果があります。汗がたくさん出るので、入浴の前後には水分補給をしっかりと行いましょう。
追い焚き風呂は入浴料全般で注意しよう!
毎日の疲れを癒すため、こだわった入浴剤を使用されている方は多いと思います。
入浴剤に使われている成分はさまざまですが、追い焚きにより浴槽内部、配管、給湯器内部の劣化を招く成分もあります。キレイな配管で、清潔なお風呂に毎日入りたいのであれば入浴剤の成分はしっかり見るようにしましょう。
どんな入浴剤を使用したとしても、追い焚き風呂の配管にはどうしても皮脂の汚れが少しづつ溜まっていきます。定期的な配管清掃を心がけることが大切です。
硫酸マグネシウムが原材料のエプソムソルトは、カラダと浴槽に優しい入浴剤です。「お掃除がラクで、しかも美容・健康に良い」という入浴剤を探していたという人は、今回ご紹介したエプソムソルトをぜひ一度試してみてください。
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