バイオエタノール暖炉とは、サトウキビやトウモロコシなどの植物から生成されるバイオエタノールを燃料とする暖炉のことです。
暖炉というと、リビングなどに置く大きいサイズのものを想定する方も多いかもしれませんが、テーブルの上などに置ける小さなサイズのものも多くの種類が販売されています。
大型のものが注目されがちですが、小型のバイオエタノール暖炉には、大型の商品にはない魅力がたくさんあります。
この記事では、そんなバイオエタノール暖炉に焦点を当て、使用シーンやおすすめの製品などをご紹介します。
バイオエタノール暖炉で日常に火を取り入れよう!
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普通の薪ストーブは、大掛かりな工事が必要になるためマンションやアパートではなかなか設置できません。しかし、バイオエタノール暖炉は、マンションやアパートに設置可能なだけでなく、小型タイプなら、小さい部屋にも簡単に置くことができ、インテリアのアクセントになります。
炎を楽しむインテリアとして、キャンドルやろうそくがありますが、バイオエタノール暖炉はキャンドルなどよりもより本格的に炎を楽しむことができます。
ここからは、小型のバイオエタノール暖炉の魅力を紹介します。
小型サイズの目的は「観賞用」がメイン
小型のバイオエタノール暖炉は、暖房器具としての使用は不向きです。小型サイズのものは、観賞用として使用するのが一般的です。
小型のものはキャンドルのように卓上に置き、点火して使用します。倒れたり、他のものに引火したりしないか不安をお持ちの方でも安心なように、厳しい安全基準を満たした商品が販売されています。
炎のゆらぎで癒し効果
炎のゆらぎを眺めると気分を癒すことができます。この効果は「1/fゆらぎ」というもので、科学的に効果が実証されています。
1/fゆらぎとは、難しく説明するとスペクトル密度が周波数fに反比例するゆらぎのことです。簡単にいうと突発性と規則性が適度に組み合わさっているゆらぎのことで、人の心を落ち着かせる効果を持っています。
1/fゆらぎは焚き火や小川の流れ、木々がそよぐ音など自然の音や現象によくみられます。
バイオエタノール暖炉は、本物の炎の動きを体感できるため、1/fゆらぎの効果を存分に味わうことができ、高いリラックス効果が期待できるのです。
お手入れもカンタン
炎が出ることから、煤などの掃除が必要なのではないかと不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、心配は無用です。
バイオエタノール暖炉は煤や煙を排出しないため、定期的に大掛かりなメンテナンスをする必要がありません。つまり、煤などで部屋を汚す心配をせずに置くことができます。日々のメンテナンスは、時々簡単に埃などを拭いてあげるだけです。
余計な手間をかけずに炎が楽しめるという点でも、バイオエタノール暖炉はとても大きな魅力を持っています。
粋なプレゼントとしても最適
バイオエタノール暖炉は部屋に一つ置くだけで部屋の雰囲気を一新することができるので、プレゼントにもぴったりです。
卓上サイズの小さいものは、場所を取ることがないため、プレゼントする相手の部屋の構造に関係なくプレゼントすることができます。
大切な相手に贈れば、素敵な思い出となることでしょう。
どこで火を眺める?バイオエタノール暖炉の選び方のコツ
バイオエタノール暖炉を選ぶ際には、実際に使用するシーンを思い浮かべてみるのがおすすめです。自分一人でリラックスしたいときに使うのか、家族と一緒に眺めたいのか、仕事のときに使いたいのかによって、適したデザインが変わってきます。
さらに、使用シーンは屋内にとどまりません。暖炉と聞くと、室内でしか使えないと感じるかもしれませんが、実はバイオエタノール暖炉は屋外でも使うことができます。そのため、庭でリラックスしたいときや、キャンプのときなどにも適しています。多少の雨にも耐えるのです。雨でも消えない炎というのは驚きですよね。
この利点を活かして、宿泊客に楽しんでもらう体験の一つとして、テラスに設置し、自分たちで点火体験をしてもらうホテルも出てきているほどです。
ここでは、屋内での場面ごとに感じられるリラックス効果をご紹介します。
デスクに置いて仕事時間もリラックス
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最近は、テレワークなどが普及してきて、職場に行かずに、自宅で仕事をするという方も多いのではないでしょうか。書斎や自宅で長時間デスクワークをしていると、周りが仕事の書類だらけになって雑然としてしまったり、だんだん煮詰まってきてイライラしてきたりするかもしれません。
そんなときに、卓上に小さなバイオエタノール暖炉を置いておけば、炎のゆらぎを見て一息つくことができます。
仕事の際に音楽をつけながら行うという方もいらっしゃるかもしれませんが、それと同じ感覚でバイオエタノール暖炉をつけておくことで、ピリピリしがちな雰囲気を緩和させることができるでしょう。
また、バイオエタノール暖炉の中には、炎の色を変えることができる商品もあります。仕事のときと、娯楽をするときで炎の色を変えれば、メリハリをつけることができるかもしれません。
仕事用のバイオエタノール暖炉を選ぶ際は、長時間持続して炎が出る商品を選ぶのがおすすめです。そうすれば、途中で燃料を変えたりする手間が省けるため、集中力を切らさずに仕事をすることができます。
リビングに置いて家族みんなでリラックス
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上記したように、炎を眺めることで、1/fゆらぎというリラックス効果を得ることができます。そのため、バイオエタノール暖炉は和やかなシチュエーションにも向いています。例えば、家族で団らんするときです。このシチュエーションのときは、卓上サイズでももちろん良いのですが、それより少し大きめの床置きタイプもおすすめです。
火を眺めながらの家族の会話は、まるでキャンプで焚き火を囲んでいるかのような雰囲気を再現できます。
このようなシーンのときに使いたいという方には、卓上タイプの中でも大きめのバイオエタノール暖炉を選ぶのがおすすめです。大きめの商品の方が、大人数で炎を囲むのに向いていますし、より高い臨場感を楽しむことができるでしょう。
おすすめの小型バイオエタノール暖炉5選
ここまで、小型バイオエタノール暖炉の魅力や選び方のコツを紹介してきました。
バイオエタノール暖炉にはデザインや機能を含め、様々な種類のものがあります。
ここでは、「どれを選べばいいのかわからない…。」「どんな機能の商品がある?」というような疑問をお持ちの方に向け、おすすめのバイオエタノール暖炉を紹介します。
①KRATKI NEST
価格:55,000円
KRATKI はポーランドの暖炉メーカーで、洗練された、シャープなデザインが特徴的です。
今回紹介する小型タイプのものだけでなく、床置きや壁掛けタイプのバイオエタノール暖炉も販売しています。
NESTはとても卓上タイプのバイオエタノール暖炉の中でもコンパクトで、小さめのテーブルにも置くことが出来ます。持ち運び可能なので、気分に合わせて置く場所を変えることも可能です。
デザインはKRATKIの大きな特徴であるシンプルで洗練されたデザイン。
前後にガラスがはめられており、部屋の景観を損なわないだけでなく、部屋のどこからでも綺麗な炎を楽しむことが出来ます。
また、NESTはドイツの規格であるTUV認定を受けています。
この認証は、その製品が市場の法的規制を満たしていることを証明する規格です。この認証を受けている製品は、高品質で安全であることがわかります。
安全面が心配な方も不安なく使用することが出来ますね。
②Planika CHANTICO GRASSFIRE
価格:89,760円
PlanikaはKratkiと同じくポーランドのバイオエタノール暖炉メーカーです。
オートマチックバーナーの技術に定評があり、迫力のある大きな炎を楽しむことが出来ます。
少し値段は高めですが、TUV認証はUSA OMNI -Test認証などを獲得し、安全性の評価も高いブランドです。
CHANTICO GRASSFIREに使用されているバーナーは、燃料を注いだ後にひっくり返しても、燃料がこぼれないように設計されています。そのため、万が一倒れてしまっても燃料が溢れて延焼したりしないため、安心して使えます。
さらに、こちらの製品は屋内でも屋外でも使用することが出来ます。キャンプの際に持って行ったり、庭でくつろぐときに使ったりすることも可能です。
Planikaのバイオエタノール暖炉は、他ブランドと比較しても炎が大きいことが特徴的です。とてもコンパクトなサイズなのに、一つ置くだけで部屋の雰囲気がガラリと変わります。
バーナーの周りに敷くストーンが付属しており、まるで焚き火をしているかのような演出をすることもできます。
③ebios-fire ELIPSE BASE
価格:233,970円
続いては、ebios-fireのELIPSE BASEです。ebios-fireは、ドイツのバイオエタノール暖炉のメーカーで、壁掛けの商品展開が最も多いですが、小型暖炉にも定評があります。船の形をした他にはない独特なデザインが大きな魅力です。
値段は高めですが、高いデザイン性は値段に劣りません。
ELIPSE BASEはデザイナーコレクションの中の一つで、特に人気の高い商品です。細長い形状をしているため、カウンターの上や細い家具の上にも置くことが出来ます。
炎は細く横長に広がっています。その形状から、炎の高さは低めですが、臨場感たっぷりです。
特殊な強化ガラスを使用しており、部屋の空気の流れで炎が乱されません。
マットブラックやステンカラーなど、4色が展開されており、部屋の雰囲気に合わせて柔軟に選べます。
④LOVINFRAME パッション・グラス・デラックス
価格:13,200円
パッション・グラス・デラックスには、炎を高く見せる気流設計がなされています。そのため、シンプルなデザインながら存在感のある炎を楽しめます。
ろうそくやキャンドルを燃やしているかのような真っ直ぐで長い炎が特徴的です。耐風性があり、通常のキャンドルと比べても、安全性や耐久性に優れています。
価格も今回紹介する商品の中でもリーズナブルであるため、試しにバイオエタノール暖炉を使ってみたいという方におすすめです。
初心者の方でも簡単に燃料補給ができるようになっているのも利点の一つです。
とてもコンパクトなサイズなので、複数置くとさらに雰囲気が良くなります。
⑤GlammFIrev TULI TABLETOP
価格:97,020円
GlammFireは2008年に創業されたばかりのポルトガルのバイオエタノール暖炉ブランドです。消費者の意見を商品開発に取り入れる姿勢が評判を集めています。
ゴージャスでユニークなデザインが特徴で、派手なインテリアが好みの方にぴったりです。
今回紹介するTULI TABLETOPは、GlammFire自慢のデザイン性が大いに発揮されています。その形は、商品名の通り、チューリップの花びらの上部に炎の排出口がついており、とてもエレガントです。
少しサイズが大きいため、ダイニングテーブルやリビングのテーブルなど、比較的大きな家具の上に置くのがおすすめです。
お花を贈るような感覚で、結婚祝いや誕生日祝いにプレゼントすると、きっと喜んでもらえることでしょう。
GlammFireには、この商品の他にも、革新的なデザインの商品が販売されています。人と被らないデザインのバイオエタノール暖炉が欲しい方はチェックしてみてください。
⑥Kratki MISA
価格:82,500円
再びKratkiの商品を紹介します。
MISAの特徴はその曲線的なデザインです。ボートのような優美な曲線を描く土台の上に炎の排出口があり、まるで浮いているように見えます。
ゴージャスな部屋にもシンプルでモダンな部屋にも合わせることができるようなデザインです。カラーバリエーションも豊富で、好みのものを選べます。
炎の周りにガラスがついていませんが、TUV認証の商品なので安全面の心配はなく、炎そのままの姿を楽しむことが可能です。
⑦ガレージ・ゼロ ファイアープレイス
価格:7,150円
ガレージ・ゼロは車やバイクなどアウトドアな商品を多く販売している日本のメーカーです。バイオエタノール暖炉を生産している日本のブランドはとても珍しいため、国産の商品をお探しの方に良いかもしれません。
ファイアープレイスは屋内・屋外両方で使用できます。小さいながらも、高さのある炎で、とてもワイルドに炎を楽しめます。燃料はガレージ・ゼロ独自のバイオエタノールを使用します。こちらも日本製で安心です。
小型タイプはインテリアにぴったり!
ここまで、小型のバイオエタノール暖炉の魅力や、おすすめの商品を紹介しました。
小型のタイプは、これからバイオエタノール暖炉を体験してみたいという方にも、本格的にインテリアとして取り入れたいという方にもぴったりです。
気になった方は購入してみてはいかがでしょうか。
バイオエタノール暖炉のメリット・デメリットはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にご覧ください。
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