アニマルセラピーとは、動物との触れ合いを通して心と身体の健康を向上させるセラピーです。
アニマルセラピーには
- ストレスの低減
- リラックス効果
- 精神の安定
- うつ病の改善
などの癒しに繋がる効果があります。
動物と関わる中で心が癒されることは、経験的に感じたことがある人は多いのではないでしょうか？
動物と触れ合うだけでなく、動画を見ることも癒し効果があります。
たとえ動画であっても、動物の行動や表情を見ながら怖い顔をしている人はいませんよね。
つい微笑んで優しい表情になることも、動物がもつ癒し効果に心が癒されている証拠です。
実は動物の癒し効果には、ホルモンが関係しています。
動物との関わりの中で、ストレス低減や気持ちを安定させるホルモンが分泌されるのです。
ペットを飼っている人は毎日の生活から、身近に触れ合える動物がいない人は動画を見て、心の健康を保ちましょう。
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治療目的のアニマルセラピー
アニマルセラピーには、
- 医師・心理療法士など、医療従事者主導のもと行う、病気の治療に活用するもの
- 高齢者施設や障害者施設などのレクリエーションとして行う、生活を豊にするもの
- 教育現場で命の大切さや飼主の責任など、教育を目的とするもの
など、目的をもって行われるものがあります。
もちろん、特別な目的をもたずにペットと関わることもアニマルセラピーの1つです。
病気の治療に活用するアニマルセラピーでは、手術への恐怖の軽減・闘病意欲の向上・痛みの緩和など、患者の気持ちをサポートする補助療法として効果がみられています。
また、高齢者や障害者の生活を豊かにするためのアニマルセラピーでは、動物が利用者の輪の中に入ったり1対1で触れ合ったり、様々な関わりから普段の生活にはない刺激を受けられます。
認知症高齢者を対象に6ヶ月のアニマルセラピーを実施した調査では、笑顔・口数・周りへの関心など社会性の向上、動物につられて歩くことで活動量の向上、動物との触れ合いからストレス緩和やうつ病の改善など精神性の向上がみられました。
アニマルセラピーの楽しみ方
続いて、日常生活に取り入れられる癒やしを目的としたアニマルセラピーの楽しみ方をご紹介します。
ペットと触れ合う
ペットを飼っている人は、日常的にペットと触れ合っている方も多いと思いますが、そのように触れ合うだけでアニマルセラピーの効果を得ることができます。
人間だけでなく、ペットも触られることで癒されたり、安心感を得たりして、信頼関係が増します。
一緒に過ごす時間の多いペットなら、お互いに安心して関われますね。
猫カフェなど動物と触れ合える場所に行く
動物の毛など、柔らかくて気持ちのいいと思えるものを触ると、幸せホルモンが分泌されます。
ペットを飼っていない人は、猫カフェなど動物と触れ合える場所に行ってみましょう。
動物園などの触れ合いができるコーナーもいいですね。
ルールを守って触れ合いましょう。
動物の動画を見る
冒頭でもお伝えしましたが、動物の動画を見るだけでも癒し効果を感じられます。
動物の動画から目が離せないとき、心が癒しを求めているのかもしれません。
不安なことを忘れてしまうような、愛くるしい動物の動画を見てみてください。
こんな人にはアニマルセラピーがおすすめ
日常的にストレスを感じている人
ストレスに対応するホルモン「コルチゾール」は動物と触れ合うと、分泌が抑えられることがわかっています。
コルチゾールは本来なら一時的に分泌されるホルモンですが、日常的にストレスを感じていると分泌され続けてしまいます。
すると、コルチゾールを分泌する副腎に負荷がかかり正常に分泌ができなくなるので、必要な時に分泌されず、ストレスに対応できなくなることも。
動物と触れ合い、コルチゾールの分泌を抑え副腎に休息を与えて、ストレスとうまく付き合える態勢を整えましょう。
気持ちが落ち込みやすい人
動物と触れ合うと脳から分泌される「セロトニン」というホルモンは、精神を安定させる働きがあります。
憂鬱な気持ちは、セロトニンの分泌が低下したことが原因かもしれません。
更に気持ちが落ち込む前に、動物と触れ合って気持ちをコントロールしましょう。
動物の愛くるしい姿や自由な行動も、落ち込んだ気持ちを晴れやかにしてくれます。
孤独感を感じることがある人
幸せホルモンとして知られる「オキシトシン」は、絆ホルモンと呼ばれることもあります。
動物との触れ合うとオキシトシンが分泌され、信頼関係や絆が深まります。
また、人間同士とは違い、動物とのコミュニケーションには会話がありません。
言葉がなくても分かり合えるようなコミュニケーションからも、心の繋がりが感じられるでしょう。
アニマルセラピーを実践するときの注意点
動物にも人間と同じように感情や好き嫌いがあります。
猫は、じっと見つめること・大きな声・かまいすぎることなどが苦手です。
犬は、抱きかかえられること・鼻先や足先を触ること・驚かせることなどが苦手です。
その他にも動物や個々の性格によって、関わり方に好みがあるので、思いやりをもって表情を見ながら関わりましょう。
また、動物にアレルギーがある人は、無理をしないでください。
