「冷え性に効く入浴剤にはどんなものがあるの?」
「どんな成分が入った入浴剤を選べば、冷え性に効果的?」
「毎日のお風呂で冷え性対策ができたらな…」
こんな悩みを抱えていませんか?
冷え性は、寒さの厳しい冬場はもちろん、空調によって冷えてしまう夏場もつらく、一年中悩まされている方も多いですよね。
そこでこの記事では、冷え性の改善に効果的な入浴剤を4つのタイプに分けて紹介しています。
「冷えは万病のもと」と言われるほど、身体に悪影響を及ぼします。
毎日のお風呂時間を見直すことで、冷え性対策をしてみませんか?
冷え性に効く入浴剤の成分とは?
冷え性に効く入浴剤を選ぶ上で知っておきたいのが、冷え性の原因です。
一般的に、以下の2つが冷え性の主な原因と考えられています。
- 血流が悪い
- 自律神経が上手く機能していない
これら2つの原因によって、冷え性になっている可能性が高いため、血流を促進し、自律神経のバランスを整えてくれる入浴剤を選ぶと、冷え性に効果がありそうですね。
さて、入浴剤は一般的に、構成されている成分によって6種類に分類されます。
- 無機塩類系入浴剤
- 炭酸ガス系入浴剤
- 薬用植物系(生薬系)入浴剤
- 酵素系入浴剤
- 清涼系入浴剤
- スキンケア系入浴剤
この中でも、特に冷え性に効果を発揮すると考えられているのが、以下の3種類の入浴剤です。
- 無機塩類系入浴剤
- 炭酸ガス系入浴剤
- 薬用植物系入浴剤
この3種類の入浴剤には、冷え性の原因に効果的な成分が含まれているため、冷え性の改善が期待できるとされています。
ここでは、上記3種類の入浴剤に含まれている冷え性に効果的な成分について、詳しく解説していきます。
入浴剤を選ぶ際には、冷え性に効く成分が配合されているか、パッケージをチェックしてみてくださいね。
無機塩類系入浴剤
無機塩類系入浴剤は、ミネラルなどの塩類を主成分として作られている入浴剤です。
この塩類が、皮膚表面のタンパク質と結合して保護膜を形成し、身体から熱が逃げていくのを防ぐベールのような働きをしてくれます。
そのため、入浴後も保温効果が持続し、湯冷めしにくくなるのです。
冷え性の方は、皮膚温度が低下している可能性が高いので、入浴後もしっかりと保温効果が持続するのは嬉しいですよね。
皮膚温度が上昇することで、深部体温が低下し、自然な眠りが訪れます。
「手足の冷えがひどくてなかなか眠れない!」という方は、無機塩類系入浴剤を使用することで、改善されるかもしれませんね。
無機塩類系入浴剤を選ぶ際にチェックしたい成分は、以下の通りです。
- 硫酸ナトリウム=芒硝
- 硫酸マグネシウム
- 炭酸ナトリウム
- 炭酸水素ナトリウム=重炭酸ナトリウム=重曹
- 炭酸カルシウム
- 塩化ナトリウム=食塩
これらの成分が、タンパク質と結びついて保温ベールを作ってくれます。
バスソルトなどの中には、成分名ではなく「海塩」などと記載されている場合もあります。あわせて覚えておくと良いですね。
炭酸ガス系入浴剤
炭酸ガス系入浴剤は、お湯に入れるとシュワシュワと微細な炭酸ガスが発生する入浴剤です。この炭酸ガスがお湯に溶け込むことで、効果を発揮すると考えられています。
お湯に溶け込んだ炭酸ガスは、皮膚から吸収されて皮下に入り、血管を広げます。血管が広がると、血行が良くなり、冷え性が改善されるのです。
炭酸ガス系入浴剤には、一般的な炭酸ガス入浴剤と、より効果を期待できる重炭酸入浴剤があります。一般的な炭酸ガス入浴剤は、炭酸ガスが揮発しやすく、効果の持続性が期待できません。
一方、重炭酸入浴剤は、発生した炭酸ガスがお湯の中で中和され、重炭酸イオンへと変化するため、揮発することなく効果が長時間持続します。
重炭酸入浴剤を使用する場合、ぬるめのお湯に15分以上ゆっくりと浸かることで、効果が期待できるとされています。
ぬるめのお湯での入浴は、副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えてくれます。自律神経のバランスの乱れは冷え性の原因の一つですから、この点からも冷え性に効果的だといえるでしょう。
重炭酸入浴剤について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事「話題の重炭酸温浴法とは?自宅のお風呂で取り入れる方法を徹底解説!」もおすすめです。あわせてチェックしてみてください!
炭酸ガス系入浴剤を選ぶ際にチェックしたい成分は、以下の通りです。
- コハク酸
- フマル酸
- リンゴ酸
- クエン酸
- マレイン酸
- 酒石酸
- 乳酸
これらの有機酸と、
- 炭酸水素ナトリウム=重炭酸ナトリウム=重曹
- 炭酸ナトリウム
といった炭酸塩が組み合わされて配合されています。
薬用植物系入浴剤
一般的に、薬用植物系入浴剤には入浴の温浴効果を高める作用があると考えられています。温浴効果によって血行が促進されるため、冷え性の改善に効果が期待できるのです。
ところが、薬用植物系入浴剤は、配合されている生薬によって効果が変わるともいわれています。
そこで、薬用植物系入浴剤を選ぶ際に確認したいポイントが、「血行促進効果のある生薬が配合されているかどうか」です。
一般的には温浴効果を高めるとされている薬用植物系入浴剤ですが、血行促進効果があるといわれる生薬が配合されたものを選ぶと、より冷え性への効果を感じやすくなるでしょう。
血行促進作用があるといわれている生薬は、次の通りです。
- トウキ
- トウガラシ
- ウイキョウ
- センキュウ
- チンピ
- ショウキョウ
これらの生薬が配合されているものを選ぶと、血行促進効果によって冷え性が改善されやすくなります。
ぜひ購入の前にパッケージをチェックしてみてくださいね。
冷え性対策に効果のあるアロマ配合の入浴剤もおすすめ!
入浴剤の中には、アロマを配合しているものも多いですよね。
実は、人間の五感の中で、嗅覚だけが脳にダイレクトに伝わるそうです。
呼吸によって鼻から取り入れられた香りが脳に届くと、自律神経やホルモンの分泌、感情を司る機能に働きかけ、不調を整えてくれるとされています。
そんな香りの効果を入浴の場面でも活用できるのが、アロマを配合した入浴剤やバスソルトです。
数多ある香りの中で、特に冷え性に効果が期待できるアロマは、主に以下の4つです。
- ジンジャー
- グレープフルーツ
- ヒノキ
- ローズマリー
これらの香りには、血行を促進する働きがあるといわれています。
症状に合ったアロマを取り入れることで効果が期待できることはもちろんですが、何よりも大切なのは、「その香りを嗅いで、心地良いと感じられるかどうか」です。
先にお伝えしたように、香りは脳の感情を司る部分にダイレクトに伝わりますから、自分に合わない香りを使用しても、効果は期待できません。
また、香りを不快に感じると、交感神経が刺激されて毛細血管が収縮してしまうため、冷え性には逆効果です。
アロマを配合した入浴剤を使用する際は、まずは分包タイプで香りをチェックしてみることをおすすめします。
【関連記事】ローズマリー精油はどんな香り?認知症予防など効果効能とおすすめの使い方
冷え性対策におすすめの入浴剤・バスソルト8選
先にお伝えした冷え性に効果的な4つのタイプの入浴剤から、以下の商品をピックアップしました。
<無機塩類系入浴剤>
- BARAKA ジョルダニアン デッドシー ソルト
<炭酸ガス系入浴剤>
- BARTH [薬用]中性重炭酸入浴剤
- きき湯 食塩炭酸湯
<薬用植物系入浴剤>
- ツムラのくすり湯 バスハーブ
<アロマ配合の入浴剤・バスソルト>
- 温泡 こだわり生姜 炭酸湯
- きき湯ファインヒート グレープフルーツの香り
- シークリスタルス エプソムソルト 檜 日本酒風呂
- MARKS&WEB ハーバルバスソルト ローズマリー
それぞれの商品に配合されている、冷え性に効果的な成分もご紹介しています。冷え性対策の入浴剤選びに、ぜひお役立てください!
BARAKA ジョルダニアン デッドシー ソルト
参考価格:500g 4,620円(税込)
冷え性に効く成分:無機塩類
ヨルダンの死海で採れた最高級ランクの塩のみで構成されたバスソルトです。正確には、医薬部外品ではなく雑貨扱いのバスソルトのため、いわゆる入浴剤ではありませんが、効果はしっかりと感じられます。発汗作用が抜群に良いので、温活にもぴったりです。
無香料なので、香りが苦手な方や、男性でも抵抗なく使用しやすいのが特徴。お手持ちのアロマオイルを垂らして、自分好みの香りをプラスすることも可能です。
余計なものが一切入っていないからこそ、色々な楽しみ方ができるバスソルトです。
BARTH [薬用]中性重炭酸入浴剤
参考価格:
3回分(9錠入り) 990円(税込)
10回分(30錠入り) 2,750円(税込)
30回分(90錠入り) 6,600円(税込)
冷え性に効く成分:炭酸ガス
SNSに投稿された口コミをきっかけに大人気となった重炭酸入浴剤です。「必要のない成分は配合しない」という考えのもと、身体や環境にやさしい成分で作られています。敏感肌の方や小さなお子さまでも安心して使用できるのが嬉しいですね。
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムに無水クエン酸が配合されており、血行促進効果が期待できるため、冷え性対策にもぴったり。
無香料・無着色で、しっかりと汗をかくことができるため、女性だけではなく男性からも高い支持を得ています。
1回3錠の使用が推奨されていますが、口コミの中には「3錠入れると効きすぎる」という声も。心配な方は、少量から試してみてくださいね。
きき湯 食塩炭酸湯
参考価格:360g 990円(税込)
冷え性に効く成分:炭酸ガス
希少な天然炭酸泉として有名な大分県の長湯温泉をモデルに作られた炭酸ガス系入浴剤「きき湯」。オレンジ色のパッケージが印象的な食塩炭酸湯は、冷えに特化して作られた炭酸ガス系入浴剤です。
塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸Nナトリウムに加え、フマル酸、DL-リンゴ酸、コハク酸が配合されています。
「きき湯」の粒は細かいので、1回の使用量を調整しやすいのが特徴。香りの強さもコントロールできるので、体調や生理周期によってゆらぎやすい女性の香りの感じ方にも、柔軟に対応することができます。特に食塩炭酸湯は「香りが良い」という声が多く、リラックス効果も抜群です。
ツムラのくすり湯 バスハーブ
参考価格:
210mlタイプ(約21回) 1,564円(税込)
650mlタイプ(約65回) 2,409円(税込)
冷え性に効く成分:
薬用植物/トウキ、センキュウ、チンピ
生薬から抽出したエキスを配合した、液体タイプの薬用植物系入浴剤です。液体タイプの入浴剤は、お湯に溶けやすく、量を調整しやすいのが利点。
初めて薬用植物系入浴剤を使用する方でも、少量から試すことができます。生薬が配合されているため、どうしても独特な香りはありますが、2〜3回使用すれば慣れてくるとの声も。
ツムラのくすり湯 バスハーブには、6種類の生薬が配合されていますが、そのうち3種類が、血行促進作用があるとされるトウキ、センキュウ、チンピです。自然な草色のお湯にゆったりと浸かれば、高い温浴効果で、身も心もポカポカになりそうですね。
温泡 こだわり生姜 炭酸湯
参考価格:20錠入 (4種×5錠)748円(税込)
冷え性に効く成分:アロマ配合/ジンジャー
やさしい香りが魅力の温泡シリーズ。こだわり生姜 炭酸湯は、ブレンドされた4種類の生姜の香りが楽しめる炭酸系入浴剤です。炭酸水素ナトリウムと、炭酸ナトリウムに、コハク酸が配合されています。
4種類の香りは、気分を落ち着かせてくれる深みのあるハーブの香りや、ほんのりとした甘みのある香り、元気が出そうなスパイシーな香り、みずみずしさのある爽やかな香りなど、バラエティ豊か。
香りごとにお湯の色も異なるため、その日の気分に合わせて選べるのも嬉しいですね。
きき湯ファインヒート グレープフルーツの香り
参考価格:ボトル400g 1,100円(税込)
冷え性に効く成分:
アロマ配合/グレープフルーツ
きき湯ファインヒートは、通常の「きき湯」の約4倍もの高濃度な炭酸湯に、温浴効果のあるジンジャー末を配合した炭酸系入浴剤です。大粒の顆粒は、浴槽に入れると素早く溶け出し、炭酸ガスがお風呂の底から力強く湧き上がります。
短時間でも効果が得られるため、重炭酸入浴剤のように、ぬるま湯でゆっくり入浴する時間が取れない忙しい方にもおすすめです。きき湯ファインヒートは、ひどい疲れにアプローチしてくれる入浴剤ですが、血行を促進する効果が高いため、冷え性にも効果的です。
きき湯ファインヒートの成分は、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムに、コハク酸、DL-リンゴ酸、フマル酸が組み合わされていることに加え、血行促進効果のある生薬・ショウキョウ末が配合されているのが特徴。
グレープフルーツのさっぱりとした甘い香りとイエローのお湯が、爽やかな気分にさせてくれます。
シークリスタルス エプソムソルト ひのき 日本酒風呂
参考価格:2.2kg 2,200円(税込)
冷え性に効く成分:アロマ配合/ヒノキ
浴用化粧品に指定されているバスソルトです。エプソムソルトはバスソルトの一種ではありますが、その成分は塩ではなく硫酸マグネシウムです。風呂釜や配管を傷付ける心配がないので、追い焚き機能も使用できます。
シークリスタルのエプソムソルトは、高品質な岡山県産。食品添加物基準で製造されています。そんなエプソムソルトに、ヒノキ精油と日本酒エキスを配合した檜 日本酒風呂は、アマゾン限定商品。ほのかに漂うヒノキの香りで、森林浴をしているかのようなリラックスタイムを味わってみてください。
MARKS&WEB ハーバルバスソルト ローズマリー
参考価格:
分包40g 300円(税込)
詰替200g 920円(税込)
240g 1,240円(税込)
冷え性に効く成分:アロマ配合/ローズマリー
MARKS&WEBのハーバルバスソルト ローズマリーは、太陽の日差しでじっくりと時間をかけて乾燥させた天日塩を主成分に、植物本来の香りが楽しめる天然のローズマリー精油を配合しています。
香りごとに3種類のタイプが用意されているため、まずは分包で香りをチェックし、気に入ったらボトルを購入、リピート時には詰替タイプと、シチュエーションごとに使い分けられるのが嬉しいですね。
成分もシンプルで、着色剤には、保湿成分としても使用される黒砂糖を使用。商品の計量から充填までを全て手作業で行うなど、こだわりの詰まったバスソルトです。