アロマテラピーとは、アロマの香りがもつ力で私たちの生活をより豊かにしてくれる療法のことです。
香りをかいで、肩の力が「ふっ」と抜けた経験はありませんか?
こんな風に、香りには私たちの心や身体をほぐしたり、刺激を与えたりして、心と身体の健康を支えてくれる力があるのです。
アロマテラピーが医療として認められている国があるほど、香りのもつ力は偉大なものです。
香りといえば、アロマよりも「香水」を身近に感じる方もいるかもしれません。
香水は人工物を含む、数多くの成分をブレンドした香りを身にまとう「香り化粧品」です。
一方、アロマテラピーで使用する香りは、花・葉・果皮などから抽出した、100%天然由来の芳香成分です。
この芳香成分を集めた液を「精油(エッセンシャルオイル)」といいます。
アロマテラピーは、普段の生活に簡単に取り入れられる療法です。
精油の香りがもつ力で、心と身体の健康を向上させ、より快適な生活を手に入れましょう。
アロマテラピーの楽しみ方
アロマテラピーは、
- 空気中に広がった香りを楽しむ芳香浴法
- 精油の成分を肌から吸収するトリートメント法
など、さまざまな楽しみ方があります。
その中でも取り入れやすいのは芳香浴法です。
おしゃれな雑貨屋さんや美容室に入った瞬間に「いい香りだな〜」と感じたことはありませんか?香りが漂ってきていい香りと感じる感覚も芳香浴法の一つ。
そう考えると、アロマテラピーは実は身近にあるものだと思っていただけるのではないでしょうか。
難しく考えずに、
香りを嗅ぐ→リラックスした気持ちになる
これでOKです!
自宅で取り入れるとしたら、ディフューザーなどの香りを拡散するアイテムを使って、アロマの香りを部屋に漂わせます。
これだけで芳香浴法はできるので、特別な技術などは必要ありません。初心者の方でも簡単に取り入れることができますね。
アロマテラピーに使われる精油やグッズは意外と簡単に買いそろえることができます。
アロマグッズを取り扱っている雑貨店も多いですよね。無印良品でも40種類以上の精油の品揃えがあり、ディフューザーも用途別にいくつか種類があります。
もし、専用のグッズがない場合も、ハンドタオルに精油を数滴たらして部屋においておくだけでディフューザーの代わりになるので、簡単に始められますよ。
また、ディフューザーはパーソナルスペースの範囲のみに香りが広がるような小型のものもあります。自宅だけでなく職場のデスクでも使えるので、お仕事中にリラックスしたい方にもおすすめ。
日常のシーンに合わせて香りを変えることで、香りを楽しみながら、スムーズに気持ちの切り替えを行うことができます。
こんな時にはアロマテラピーがおすすめ
アロマテラピーは使用する精油によってさまざまな効果が期待できます。
そのメカニズムとして、鼻から入った香りは、情報として脳の「大脳辺縁系」という部分に届きます。
大脳辺縁系は、呼吸などの生命維持・食欲などの欲求・喜怒哀楽の感情をコントロールする部分です。すなわち心と身体のバランスを保つ役割をになう部分です。
大脳辺縁系は香り情報をキャッチすると、脳内に指示をだします。
例えば「集中モードに切り替え!」「休息モードに切り替え!」などです。
アロマテラピーに使われる精油によって香りの情報が異なるので、脳からの指示も異なります。
眠りたいけど眠れない。
そんな時は、休息モードへ切り替える指示を出してくれる精油を使ってみましょう。
このように、目的に合わせた精油を使うことで、脳を味方につけることができるのです。
そのため全ての人にアロマテラピーをおすすめできるシーンがある、と言っても過言ではありません。
ここからは、シーン別のおすすめ精油をご紹介します。
気持ちを落ち着かせたい時に「ベルガモット」
柑橘系のさわやかな香りが緊張を緩和して、リラックスできます。常に緊張や不安をもつ現代人の味方をしてくれる精油です。
集中したい時に「ローズマリー」
ローズマリーの香りは身体を活発に動かす「交感神経」を働かせます。眠気を覚ましたいときや、集中力を高めたいときにぴったりのガツンとした香りが特徴です。
眠れない時に「ラベンダー」
リラックス効果が高いラベンダーの香りは、身体を休ませる「副交感神経」を働かせて、良質な眠りを誘います。
肩こりを和らげたい時に「レモングラス」
血行促進・疲労回復・痛みを抑える効果があるレモングラス。さわやかな香りを楽しむだけでなく、マッサージオイルとして使用するのもおすすめです。
リフレッシュしたい時に「ティートゥリー」
シャープな香りがパワーをくれるティートゥリーは、気分を一新してくれます。また、抗菌・抗炎症効果があり、洗濯物の部屋干し臭対策や、吹き出物の予防にも役立ちます。
みんなのアロマテラピーの楽しみ方を紹介
アロマテラピーの体験談をご紹介します。気軽に購入できるアイテムを使った体験談を紹介しますので、気になった体験談があればそのままネットショップで購入するのもおすすめです!
アロマテラピーのデメリットや副作用は?
アロマテラピーを始めるにあたって、気を付けないといけないことがあります。それは精油の取り扱いです。
場合によっては副作用を起こすことがあるので、十分注意しましょう。
精油によってはさらに注意が必要なものもあるので、使用前に必ず確認しましょう。
直接肌につけない
精油は非常に高濃度で刺激が強いです。肌につける場合は1%以下に希釈します。
飲まない
香りでは私たちを助けてくれる精油ですが、飲むと毒性があるものもあります。
火気に注意する
精油には可燃性があることを忘れてはいけません。
紫外線に注意
肌に塗布する場合は注意が必要です。光毒性といって、紫外線に反応して皮膚に炎症をおこす精油があります。
冷暗所で保管する
直射日光を避けて、冷暗所で保管します。キャップはしっかりしめましょう。
子供・妊婦・高齢者・既往歴がある方に注意
使用に制限がある場合があります。使用前に医療機関に相談しましょう。
アロマテラピーのことをもっと知りたい!そう思ったら資格にチャレンジ
日本の代表的なアロマ関連の団体である「日本アロマ環境協会(AEAJ)」ではアロマテラピー検定など、検定・資格試験を行っています。
基礎知識をつける検定から、エステオーナーやアロマ講師を目指す方に向けた本格的な資格まで、目的にあわせてチャレンジができます。
中でもアロマテラピー検定(1級・2級)はユーキャンでも講座がある人気の検定です。
試験は年に2回あり、学習時間は3ヶ月ほどなので、気軽に楽しく学ぶことができそうですね。
資格をとることで、アロマの魅力をよりたくさんの人に伝えることができます。