ジンジャー精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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ジンジャー精油は、日本でも料理などに使われてきた「ショウガ」を原料とするアロマです。ショウガは、世界でも古くから食用や薬などに、重宝されてきました。その精油は、食用の生ショウガに比べて、甘みを感じるのが特徴で、ブレンドアロマやヘアケア商品の原料としても使われています。

この記事では、ジンジャー精油の効果効能や、おすすめの使い方についてご紹介します。

ジンジャー精油の魅力やおすすめの取り入れ方を知って、活用の幅を広げましょう。刺激が強い一面も持つため、ご使用前には「注意点・禁忌事項」の部分もチェックしてみてください。

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目次

ジンジャー精油の基本情報

名前ジンジャー、ショウガ
学名Zingiber officinale(ジンギベル オフィキナレ)
科名ショウガ科
産地中国、西インド諸島、ジャマイカなど
抽出部位根茎
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートミドルノート
香り特有のスパイシーな温かさと甘みのある香り
成分α-クルクメン、カンフェン、ジンジベレン、β-セスキフェランドレンなど

ジンジャー精油はどんな香り?

香りの系統:スパイス系

ジンジャー精油は、ショウガ特有のピリッとした印象を感じるような、スパイシーかつ温かみある香りを持ちます。スーパーで手に取る食用ショウガは、辛みの印象が強いかもしれませんが、ジンジャー精油の香りは、甘みもしっかり感じられるのが特徴です。パッと華やぐイメージとは異なりますが、軽やかさとぬくもりを併せ持つ香りが、心と体を温めて元気づけてくれるでしょう。

産地によっても多少香りが異なり、例えば、日本産や中国産の原料で作られたジンジャー精油は香りが穏やかと言われます。

ジンジャー精油の特徴

原料植物のショウガは、東南アジア原産の多年草の植物で、草丈1m前後まで成長するものもあります。

紀元前4世紀の中国の医学書には、すでにショウガに関する記述が登場しており、長い歴史を持つ植物であることが分かります。

インドや中国で広く生育していたショウガは、中世~大航海時代を経て、ヨーロッパや南米地域にも広がりました。日本には2~3世紀頃に伝わったとされています。料理などの食用以外の用途にも利用され、私たちの暮らしを支えてきました。

現在では、西インド諸島をはじめとする熱帯地域で盛んに栽培されています。

精油は、ショウガの根茎から水蒸気蒸留法という方法で抽出され、淡く美しい琥珀色をしているのが特徴です。古くから人々に寄り添ってきたショウガから得られる、ジンジャー精油の香りは、スパイシーでありながら「懐かしさ」や「安心感」を想起させるアロマです。

ジンジャー精油の効果効能

ショウガは、冷えの解消などに効果的な食材として人気を集め、スパイスや薬としても重宝されてきました。では、アロマテラピーとしてのジンジャー精油には、どのような働きがあるのでしょうか。

ここでは、ジンジャー精油の効果や効能についてご紹介します。

集中力・記憶力アップ効果

ジンジャー精油のスパイシーな香りは、脳を活性化させるため、集中力や気力の向上に役立ちます。仕事や勉強、家事などの作業効率を高めたいときや、「ここぞ!」という大事な場面でモチベーションを高めてくれる心強い香りです。

ショウガは体を温めてくれるイメージがありますが、ジンジャー精油は、精神的に疲れて消耗した心までも温かく包み込んでくれます。気持ちを切り替えたいとき、明日への活力を手に入れたいときに、取り入れたいアロマです。

血行促進作用

食用のショウガと同様に血行を促進したり、発汗を促したりする作用があるため、冷え性の改善に役立ちます。

また、血行不良によるむくみ・しもやけ、月経痛などの症状にも効果的です。血液の循環や新陳代謝が促されることで、肌のくすみや血色不良などの改善も期待できます。頭皮の血行を促すことを目的に、ヘアケア商品に配合されることも。

さらに、体を温めることは、免疫力の維持や向上のためにも重要と言われています。感染症や病気の予防、疲労回復の観点からも、心強いアロマです。

出典:サワイ健康推進課「体温を上げて免疫力アップ」

消化器系のトラブルに効く

ジンジャー精油に含まれる「ジンジベレン」という成分には、消化促進の作用があり、胃腸の働きを整える効果が期待できます。二日酔いや食欲不振、便秘などの症状緩和に役立てるとよいでしょう。

また、ジンジベレンには、鎮痛作用や抗炎症作用もあると言われ、筋肉痛や筋肉のコリ、関節リウマチのケアにも利用できます。鼻水や喉の痛みといった呼吸器トラブルには、吸入法で取り入れるのがおすすめです。

ジンジャー精油のおすすめブレンド

精油はいくつかの種類を組み合わせることで、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたりするメリットがあります。ジンジャー精油のスパイシーで温かみある香りは、ブレンドのアクセントになります。

香りの系統別に見ると、スパイス系や樹木系、柑橘系などの精油と好相性です。軽やかな印象も感じられるジンジャー精油は、サンダルウッドやベンゾインなど、濃厚な香りとのブレンドにもおすすめです。

また、精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類できます。ジンジャー精油はミドルノートに分類されるため、香りの持続性のバランスとしては、トップノートタイプやベースノートタイプの精油と組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、ジンジャー精油とのブレンドにおすすめの精油を香りの系統別にご紹介します。

以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

樹木系&スパイス系

  • ローズウッド
  • サイプレス
  • シナモンリーフ
  • コリアンダー

柑橘系

  • レモン
  • レモングラス
  • スイートオレンジ

フローラル系

  • ローズ
  • ジャスミン
  • ネロリ

ジンジャー精油はこのような方におすすめ

ジンジャー精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています。

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

  • リフレッシュしたい方
  • 集中力や記憶力を高めたい方
  • 疲れた心に活力を取り戻したい方
  • 冷えやむくみを解消したい方
  • 血行不良によるしもやけを改善したい方
  • 血行不良による肌のくすみを解消したい方
  • 便秘や消化不良などを改善したい方
  • 鼻水や喉の痛みを和らげたい方
  • 筋肉痛やコリ、関節痛を緩和したい方
  • 免疫を維持し、風邪予防などに役立てたい方など

ジンジャー精油のおすすめの使い方

ジンジャー精油は温かみある香りで活力を与えてくれるだけではなく、便秘や食欲不振などの体の不調にも働きかける心強いアロマです。アロマストーンやディフューザーで気軽に香りを楽しむだけでも、心身に嬉しい効果が期待できます。

そのほかにも、次に紹介する方法で、暮らしに取り入れるのがおすすめです。ただし、ジンジャー精油は皮膚刺激があるため、特に肌へ触れる方法で使用する場合は精油量に注意しましょう。

トリートメントオイルの作り方(完成量30ml)

血行促進効果が期待できるジンジャー精油は、トリートメントオイルに少量取り入れるのもおすすめ。毎日のケアに活用してみてはいかがでしょうか。

なお、植物の有効成分を高濃度に配合する精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。

AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1~0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するように定めています。(0.05ml/滴)

〈トリートメントオイルの作り方〉完成量30ml

用意するもの

・ジンジャー精油…1滴

・スイートオレンジ精油…5滴

・キャリアオイル(植物油)…30ml

・用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、遮光性の保存容器

①    ビーカーにキャリアオイルを入れ、精油を加える。

②    ガラス棒でよく混ぜ合わせ、保存容器に移したら完成。

※キャリアオイルは、肌馴染みの良いスイートアーモンドオイルやマカデミアナッツオイルがおすすめです。そのほか、保湿効果の高いホホバオイルなどがあります。

※上記はボディ用のレシピなので、顔への使用は避けましょう。肌タイプにも個人差があるため、パッチテストを行うなどして慎重に使ってください。

※直射日光や高温多湿を避けて保管し、1ヶ月以内を目安に早めに使い切りましょう。

アロマバスソルトの作り方

バスソルトには、血行を促し、温浴効果を高めてくれる作用があります。同じく血行促進作用に優れたジンジャー精油と組み合わせると、冷えやむくみ、筋肉のコリなどの改善をサポートしてくれるでしょう。ここでは、ジンジャー精油を使った、疲れを癒すアロマバスソルトの作り方をご紹介します。

〈アロマバスソルト1回分の作り方〉

用意するもの

・ジンジャー精油…2滴

・ローズウッド精油…3滴

・バスソルト…50g

・キャリアオイル…5ml

・用具…ビーカーなどの容器、ガラス棒(竹串でもOK)、計量スプーン

①    ビーカーにキャリアオイルを入れ、精油を加える。

②    ガラス棒でよく混ぜ合わせた後、計量スプーンでバスソルトを加える。

③    ②を混ぜ合わせたら、浴槽のお湯(約200l)に加える。

※お好みでハーブを加えて楽しむのもおすすめです。

※バスソルトは、天然塩やエプソムソルト(硫化マグネシウム)などを用意しましょう。エプソムソルト以外の天然塩や精油成分は、使い続けることで風呂釜の劣化を早める可能性があるため、追い焚きや循環機能を使わないようにしてください。

ハンドバス&フットバスで手軽に温活!

冷えを和らげてくれるジンジャー精油は、ハンドバスやフットバスとしても楽しめます。手足の冷えを感じた際は、部分的に温めることができるため、気軽に行える点がメリットです。

やり方は、洗面器のお湯に、無水エタノール5mlとジンジャー精油を混ぜ合わせたものを加えて準備します。スパイス系の精油は少量でも刺激を感じる場合があるため、洗面器のお湯に対して、ジンジャー精油1滴から試しましょう。やけどに気をつけながら、ゆっくり手や足を温めてください。

ジンジャー精油の禁忌事項・注意点

ジンジャー精油をアロマテラピーの観点から効果的に取り入れるために、気をつけたいポイントがあります。スパイス系のジンジャー精油は、刺激が強く、香りも強いのが特徴です。高濃度の使用で、吐き気や不快感を覚える場合があるため、少しずつ心地よいと感じる程度に楽しみましょう。

スキンケアとしては積極的に用いられていない精油ですが、トリートメントなどで少量取り入れる場合は、パッチテストを行い慎重に使うことが大切です。特に敏感肌の方は、より慎重に扱い、違和感があった場合は直ちに使用を中止してください。

刺激が症状を悪化させる可能性があるため、ケガの直後や炎症が起きている肌への使用も避けましょう。

また、刺激となるため、妊娠初期の使用も控えてください。

そのほか、アロマテラピーで使用する精油を扱う際に、特に注意が必要な場合もあります。「【初心者向け】アロマの始め方|揃えるもの・おすすめのアロマ・扱い方の注意点」では、精油を選ぶときや扱う際の注意点も紹介しています。こちらも参考に、安全にアロマを楽しみましょう。

最後に

今回は、日本でも料理やハーブティーなどで親しまれる、ジンジャーの精油についてご紹介しました。食用では体を温める効果で知られるショウガ。アロマテラピーの世界でも寒い季節や冷房への対策として、冷えが気になるときに頼れる心強い存在です。

ブレンドのアクセントに、まずは少量から、お好みの精油と組み合わせてみてはいかがでしょうか。

ジンジャー精油のぬくもりや甘さに包まれて、癒しのひと時をお過ごしください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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