レモン精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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レモンは、料理などに欠かせない柑橘として、身近な存在です。レモネードやジンジャーレモン、お酒といった飲み物に加え、爽やかスイーツなど多くのシーンで活躍する食材ですよね。

私たちの生活に浸透しているレモンは、実は、アロマの世界でも性別や年齢に関わらず人気を集めています。レモン精油は、フレッシュで親しみやすい香りが特徴で、心身に嬉しい効果をもたらす心強いアロマです。今回は、効果や効能、おすすめの使い方など、レモン精油の魅力について詳しくご紹介します。

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目次

レモン精油の基本情報

名前レモン
学名Citrus limon(キトルス リモン)
科名ミカン科
産地イタリア、スペイン、アルゼンチン、アメリカなど
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法、水蒸気蒸留法
ノートトップノート
香りシャープで爽やかな柑橘の香り
成分リモネン、β-ピネン、γ-テルピネン、シトラール、リナロールなど

どんな香り?

香りの系統:柑橘系

レモンは料理やお酒などにも使われる身近な存在であり、香りも想像しやすいかもしれません。また、レモンといえば「酸っぱさ」も特徴ですよね。

アロマテラピーで使われるレモン精油の香りは、柑橘系の成分である「リモネン」や「シトラール」によって特徴づけられています。シャープで透明感あるシトラス調の中に、ほんのり甘さが感じられます。

レモン精油は親しみやすい香りで、幅広い層に人気のアロマです。心と体をすっきりさせてくれるため、リフレッシュにおすすめです。

レモン精油の特徴

レモンはミカン科の常緑低木で、白く香りのよい花を付けるのが特徴です。現在では地中海沿岸地域などで多く栽培されているレモンは、インド地方、または中国東南部からミャンマー北部が原産と考えられています。

レモンという名前は、アラビア語で柑橘の果実を示す「ライムン」や、ペルシャ語の「リムン」に由来するそうです。

インドの伝統医学アーユルヴェーダやヒンドゥー教の儀式にも用いられ、レモンは古くから人々にとって重要な役割を果たしてきました。また、紀元前にはバビロニアの儀式で使われ、古代エジプトでも解毒剤として重宝されていたとか。

11世紀〜13世紀頃までの十字軍遠征を機に、ヨーロッパでもレモンが栽培されるようになり、人々の生活に浸透していきました。

大航海時代には、長い航海中のビタミンC欠乏を防ぐためにレモンが使われ、アメリカへ渡ることに。今では、料理や植物香料として、世界中でレモンが親しまれています。

レモン精油は、通常レモンの果皮を圧搾法という手法で搾って得られます。ただし、圧搾法で得られる精油には、皮膚に刺激を与える光毒性成分が含まれる場合があるため注意が必要です。

光毒性とは

柑橘系精油の中には、日光中の紫外線と反応して、肌にシミやかぶれなどの炎症を起こす「光毒性」を持つものがあります。

例えば、ベルガモットは光毒性を起こす「ベルガプテン」という成分を多く含むことで知られており、精油を肌へ使用する際には注意が必要です。

光毒性成分は特定の柑橘果皮などに確認されており、光毒性の有無や強さは柑橘の種類によって異なります。ベルガモットのほか、レモンやグレープフルーツなども光毒性のリスクがあるものとして有名です。

レモン精油の効果・効能

世界中で愛される柑橘として、ひときわ存在感を放つレモン。料理やお菓子に使われたり、ビタミンCを含む美容食として注目されたり、あらゆるシーンで活躍しています。

では、アロマテラピーで使用する精油には、どのような働きがあるのでしょうか。ここでは、レモン精油の効果や効能についてご紹介します。

集中力UP &リフレッシュ効果

レモンに多く含まれる「リモネン」は柑橘系精油に含まれる代表的な成分で、鎮静作用によりリラックスを促すものとして知られています。

ただし、レモンには交感神経を刺激する成分も含まれており、程よく脳を刺激してくれるのが特徴です。思考をクリアにして、集中力やモチベーションを高めるため、仕事や勉強といったシーンにも活用できます。

心身を活動モードに切り替えてくれるので、家事などの作業効率を高めたい場合にも適しており、日中に使用するのがおすすめです。レモン精油の爽やかな香りは、心身をリフレッシュさせるため、休憩時に取り入れるのもいいですね。

また、世界に先駆けて超高齢社会を迎えた日本では、人口における認知症患者の割合も世界トップレベルであり、社会的な課題です。そんな中、レモン精油などを使った研究では、認知症への有用性が確認されています。

上記のように、記憶力や認知症とアロマテラピーの関係を調べた研究は複数あり、その有用性についても期待されるようになりました。

血行促進効果

レモン精油には、血行促進やリンパの流れを促し、老廃物の排出をスムーズにする作用が期待できます。循環不良による冷えやむくみの改善に役立ててみてください。

また、消化を促進させる効果でも知られ、脂っこい食事や暴飲暴食による消化不良、胃の不調などに働きかけます。胃腸の働きを正常に導くため、便秘改善にも効果的とされています。

抗菌効果

レモン精油は抗菌作用でも有名です。貝類や肉・魚料理にレモンを絞るのは、食中毒を防ぐ目的もあると言われます。家の掃除や除菌にも役立つほか、空気の浄化、雑菌由来のニオイ予防にも効果的です。

免疫機能にも働きかけるため、日々の体調管理に心強いアロマです。余分な皮脂を抑える作用も期待でき、頭皮ケアやニキビ・吹き出物にも役立ちます。

ただし、皮膚刺激を感じる場合があるため、肌に使用する場合は低濃度で使用したり、少しでも合わない場合は作用が似た精油で代用したりすることも大切です。

光毒性の心配が少ない水蒸気蒸留法によるレモン精油を使うなど、精油選びにも注意し、慎重に扱いましょう。

おすすめブレンド

精油はいくかの種類を組み合わせることで、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたりするメリットがあります。

レモン精油は、同じ柑橘系精油全般やフローラル系、樹木系精油など、さまざまな精油と相性がよいアロマです。

また、精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類できます。レモン精油はトップノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、ミドルノートタイプやベースノートタイプの精油と組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、レモン精油とのブレンドにおすすめの精油を香りの目的別にご紹介します。以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

集中力UP&リフレッシュ効果

・ペパーミント
・パイン
・ローズマリー
・ジュニパー
・ティートリー

消化器系の不調に

・パチュリ
・カモミール
・ジンジャー

お部屋の空気をキレイに

・ユーカリ
・ペパーミント
・ティートリー
・サイプレス

このような方におすすめ

レモン精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています。

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

・緊張やイライラを鎮めたい方
・リフレッシュして前向きな気分になりたい方
・集中力を高めたい方
・冷えやむくみを解消したい方
・セルライトを予防したい方
・便秘を和らげたい方
・消化不良や胃のムカつきを改善したい方
・二日酔いや乗り物酔いの吐き気を鎮めたい方
・免疫機能を高めて風邪などを予防したい方
・頭皮や脂性肌をケアしたい方
・お部屋の空気をキレイに保ちたい方
・拭き掃除に役立てたい方
・雑菌由来の嫌なニオイを防ぎたい方など

おすすめの使い方

レモン精油は香りを空間に広げるだけでも、リフレッシュ効果や空気をキレイに保つ効果が期待できるアロマです。アロマディフューザーなどを使えば、気軽に香りを楽しめます。

また、レモン精油でアロマスプレーを作成すると、お掃除スプレーやルームスプレーとしてマルチに活用できておすすめです。

ほかにも、次のような方法で日常生活に役立ててみてはいかがでしょうか。

アロマ消臭剤の作り方

家の掃除などで活躍する重曹にアロマを組み合わせると、消臭剤として使用できます。レモン精油やペパーミント精油などをブレンドすると、嫌なニオイを緩和してくれるためおすすめです。

ニオイ・湿気が気になる下駄箱やトイレ、キッチン周りなどに試してみてください。

用意するもの
・レモン精油…7滴
・ペパーミント精油…3滴
・重曹…100g前後
・用具…ジャムの空きビン、ガーゼ、輪ゴム、スプーン

ジャムなどの空きビンの8分目くらい(100g前後)まで重曹を入れます。
お好みの精油を加え、スプーンなどでよく混ぜます。
ビンに蓋をせず、ガーゼなど通気性の良い布を被せ、輪ゴムでとめたら完成。

ホットタオルですっきり!

毎日の仕事や家事などの疲れで、心や体がだるいと感じる瞬間もあるでしょう。そんな時に試していただきたいのが、ホットタオルを活用する方法です。レモン精油の芳香成分には血行を促したり、心身をリフレッシュさせたりする作用が期待でき、ホットタオルの温熱効果とも相性抜群です。時間に余裕がある日の朝に取り入れると、1日を元気にスタートできます。

用意するもの
・レモン精油…1〜3滴
・用具…タオル・手拭いなど、洗面器
洗面器に熱めのお湯を張り、精油を加えます。
タオルを浸し、精油がついた面を内側に畳んで水気を絞ります。
精油は植物の成分を高濃度に含むため、直接肌につかないよう気をつけて、首の後ろや肩周りを温めます。

※肌に刺激を感じることがあるため、様子を見ながらホットタオルをあてる時間や場所を調節しましょう。また、レモン精油は皮膚刺激を感じる場合があるため、なるべく顔にはつかないように注意しましょう。

上記のほか、脚の冷えやむくみなどのお悩みには、レモン精油入りのマッサージオイルを活用するのもおすすめです。スイートアーモンドオイルやマカデミアナッツオイルなどの植物油を使い、精油を希釈してマッサージオイルを作成しましょう。

なお、植物の有効成分を高濃度に含む精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。
AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1〜0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するよう定めています。(0.05ml/滴)

レモン精油の禁忌事項・注意点

レモン精油は、心身のケアをサポートしてくれる心強いアロマです。ただし、アロマテラピーとして安全かつ効果的に取り入れるために、気をつけたいポイントもあります。

レモン精油は脂性肌対策にも役立つものの、光毒性成分や肌に刺激となる成分を含んでいます。肌に触れる方法で取り入れる場合は、光毒性のリスクが低い水蒸気蒸留法で得られたレモン精油を使い、パッチテストを行った上で低濃度から試しましょう。

特に敏感肌の場合は、顔への使用は避けた方が無難です。アロマバスなどの沐浴使用でも皮膚に刺激を感じる場合があるため注意しましょう。

なお、レモン精油は、ほかの柑橘系精油と同様に酸化しやすいため、開封後は半年以内を目安に早めに使い切ることが大切です。

そのほか、アロマテラピーで使用する精油を扱う際に、特に注意が必要な場合もあります。「【初心者向け】アロマの始め方|揃えるもの・おすすめのアロマ・扱い方の注意点」では、精油を選ぶときや扱う際の注意点も紹介しています。こちらも参考に、安全にアロマを楽しみましょう。

最後に

今回は料理やお菓子などに使われる「レモン」の精油についてご紹介しました。リフレッシュ効果に加え、血行促進や消化器系への働きかけなど、レモン精油には私たちの日常をサポートしてくれる魅力があります。

また、レモン精油はブレンドも楽しみやすいアロマなので、好みの精油と合わせ、オリジナルの香りを楽しんでみてください。香りの感じ方にも個人差があるため、まずは少量ずつ、自分自身が心地よいと感じる量で試しましょう。

精油には、それぞれに特徴があり、多様な効果・効能を持っています。
もっとアロマを知って、暮らしに取り入れたい!と思ってくださった方は、ぜひほかの精油を紹介した記事もチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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