ハッカ精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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ハッカ(薄荷)と聞くと、どこか懐かしい印象を受ける方も多いかもしれません。日本でも古くから親しまれ、ハッカから作られる「ハッカ脳」という結晶は、現在も飴や歯磨き粉などの身近な場所に使われています。ハッカから得られる精油は、スーッとした清涼感ある香りが特徴で、特に暑い時期に人気のアロマです。

今回は、そんなハッカ精油の効果や効能、おすすめの使い方などについてご紹介します。

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目次

ハッカ精油の基本情報

名前ニホンハッカ、和(種)薄荷
学名Mentha arvensis(メンタ アルウェンシス)
科名シソ科
産地インド、日本など
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートトップ〜ミドルノート
香り甘みを含んだ清涼感ある香り
成分ℓ-メントール、ℓ-メントン、イソメントン、プレゴン、酢酸メンチルなど

ハッカ精油はどんな香り?

香りの系統:ハーブ系

ハッカは、ミントの王道ペパーミントと芳香成分や特徴が似ているハーブです。ハッカ精油は、ペパーミント精油よりも「メントール」という成分を多く含み、スーッとした清涼感ある香りを放ちます。すっきりしたいとき、リラックスしたいときなど、さまざまな場面で活躍する香りです。

ハッカ精油の特徴

シソ科ハッカ属に分類されるハーブを総称し、日本語ではハッカ、英語ではミントと呼びます。

例えば、和名でハッカ(薄荷)がつく植物には西洋薄荷(ペパーミント)、緑薄荷(スペアミント)などがあります。ただし、日本でハッカというと、飴などの食品香料としても親しまれてきた「和種薄荷(ニホンハッカ)」を指すことがほとんどです。

ニホンハッカは、食品や医薬品などの香料としてハッカ脳(メントールの結晶)を析出するために改良された品種です。

ほかのミントと比べてメントールの含有量が多いハッカは、独特の清涼感や爽快感ある香りを放ちます。

ハッカの葉100kgから得られる精油は2kg程度であり、精油にすると荷物が少なくて済むことから「薄荷」と名付けられたという説も。

約3500年前のギリシャでは、既にハッカが生薬として使われており、日本には2000年以上前に中国から伝わったと言われています。

ハッカの産地として有名になった北見地方では、明治時代に栽培が始まり、全盛期の昭和初期には世界70%以上のシェアを北見産ハッカが占めていたそうです。

現在、日本ではインド産原料を使ったハッカ精油が多く流通しているものの、日本の原料を使ったハッカ精油も和精油の1つとして注目を集めています。

親しみやすい香りに癒される和精油

日本の風土で育まれた植物から得られる精油は「和精油」と呼ばれ、近年注目を集めています。日本人に馴染みある和精油の香りは、「懐かしさ」や「和みのひと時」をもたらしてくれるのが特徴です。ハッカ精油のほかに以下のような種類があります。

・ユズ
・スギ
・ヒノキ
・ヒバ
・クロモジ
・クスノキ
・トドマツなど

ハッカ精油の効果・効能

ハッカといえば、飴などのお菓子や歯磨き粉などを想像する方も多いかもしれません。

ハッカ精油は甘さを含んだ清涼感ある香りが特徴で、どこか懐かしい印象も与えてくれます。アロマテラピーで使う精油としても、さまざまな魅力を持つため、効果や効能を知って暮らしに役立ててみましょう。

リフレッシュ

「メントール」を多く含む、清涼感ある香りは、リフレッシュ効果が抜群です。精神的な疲労や気分の落ち込みを和らげ、気分を明るく前向きにしてくれる効果も期待できます。

頭をすっきりさせてくれるので、眠気を覚ましたいときに加え、集中力を高めたいときにもおすすめです。

例えば、勉強や仕事を頑張りたいシーン、車の運転時などに活用するとよいでしょう。イライラやストレスなどを鎮め、気持ちの切り替えをサポートするため、リラックスを促す効果も期待できます。

菌やウイルス対策

ハッカ精油には、抗菌・殺菌作用や抗ウイルス作用に優れた成分が含まれており、空気の清浄やニオイ対策、掃除などに活用できます。また、虫を寄せつけない忌避効果も発揮するため、玄関やキッチンの芳香として使用するのもおすすめです。

さらに、かゆみの緩和や脂性肌のケアにも効果的なため、正しい濃度で希釈して肌に使用するのもよいでしょう。

皮膚刺激を起こす場合があるため、特に敏感肌の方は十分に希釈し、パッチテストを行うなど慎重に扱うことが大切です。

呼吸器ケアやクールダウンにも!

ハッカ精油は、鼻水や鼻づまりなどの呼吸器症状にも働きかけるため、風邪の引きはじめや花粉症の季節にも役立つアロマです。

また、胃の働きを活発にする成分を含み、消化不良や便秘、吐き気といった症状を緩和する効果が期待できます。乗り物酔いや二日酔い症状の改善に活用するのもおすすめです。痛みを和らげる作用でも知られ、筋肉痛や肩こりの緩和にも用いられます。

ハッカ精油に含まれる「メントール」には、私たちの神経を刺激して、体感温度を下げる「冷却作用」があります。

室温34℃の部屋でハッカ精油を使ったアロマスプレーを肌に塗布した実験では、体感温度が下がり、快適感がアップすることが確認されました。

夏の暑さ対策としてハッカ精油を取り入れるのもよいでしょう。ただし、ハッカ精油には実際に体温を下げる効果はないため、水分補給や室温管理などの熱中症予防もあわせて行うことが大切です。

出典:AEAJ日本アロマ環境協会「ハッカ精油のクールダウン作用」

ハッカ精油のおすすめブレンド

精油は1種類の香りを楽しむだけでも、様々な効果を与えてくれます。しかし、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたり、いくつかの種類をブレンドすることで得られるメリットもあります。

ハッカは、ハーブ系や柑橘系、樹木系の香りとの相性が良いので、迷った際にはこれらの精油を選ぶと失敗が少ないでしょう。フローラル系のラベンダー精油とのブレンドもおすすめです。

また、精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類できます。

ハッカ精油はトップ〜ミドルノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、ミドルノートやベースノートタイプの精油とバランス良く組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、ハッカ精油とのブレンドにおすすめの精油を「香りの系統別」にご紹介します。以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

ハーブ系

・ペパーミント
・ローズマリー
・クラリセージ

柑橘系

・ベルガモット
・グレープフルーツ
・レモン

樹木系

・サイプレス
・ユーカリ
・シダーウッド

ハッカ精油はこのような方におすすめ

ハッカ精油には、幅広い効果・効能があることをご紹介しました。

ここでは、どんな方におすすめなのかを具体的にまとめているので、以下を参考に、より効果的にハッカ精油を役立ててみてください。

・リフレッシュしたい方
・落ち込んだ気持ちを前向きにしたい方
・モチベーション&集中力を高めたい方
・勉強・仕事などの作業効率を上げたい方
・眠気を吹き飛ばしたい方
・鼻水・鼻づまりなどを楽にしたい方
・消化不良や便秘でお悩みの方
・冷却作用で暑さによる不快感を和らげたい方
・空気を清潔にしてニオイ・感染症などを予防したい方
・虫よけに利用したい方
・キッチンや玄関の掃除に役立てたい方
・かゆみや脂性肌をケアしたい方
・頭痛や筋肉痛などの痛みを鎮めたい方など

ハッカ精油のおすすめの使い方

多くの魅力を持つハッカ精油は、暮らしの中で頼れる存在です。

今回は、ハッカ精油を使った「アロマバーム」と「アロマスプレー」の作り方をご紹介します。このほかにも、「芳香剤」や「除菌ハンドソープ」などに活用できます。自分に合った方法で、生活の中に取り入れてみましょう。

アロマバーム

アロマバームは、部分的な乾燥ケアにおすすめのアイテムです。

ハッカ精油で作ったバームは、手首などに使って香らせることで、呼吸器トラブルも楽にしてくれます。アロマバームは外出先にも持ち運び可能で、花粉症対策やクールダウンなど、幅広いシーンで使える点がメリットです。また、コリを感じる部分に少量を使うと、だるさや痛みが和らぐ場合があります。

〈アロマバームの作り方〉完成量30g
用意するもの
・ハッカ精油…5滴
・キャリアオイル…25ml
・ミツロウ…5g
・用具…ビーカー、ガラス棒、コンロ、鍋、保存容器(遮光性のビン)
キャリアオイルとミツロウをビーカーに入れ、弱火で湯煎にかける。
ミツロウが完全に溶けたら、ガラス棒などでよく混ぜ合わせ、火を止める。
ビーカーをお湯から取り出し、粗熱が取れたら精油を加え、素早く混ぜ合わせる。
保存容器に移したら、蓋を開けたまま、完全にさめて固まるまで置いておく。

※湯煎の際は、火傷に注意してください。また、ビーカーの中にお湯が入らないように気をつけて行いましょう。
※ミツロウが付着した用具は、固まらないうちに拭き取るか、洗い流してください。
※上記は濃度が0.5%を超えるレシピなので、顔には使用できません。
※高温多湿や火気を避けて保管し、1ヶ月を目安に早めに使い切りましょう。

アロマスプレー

幅広い効果・効能を持つハッカ精油でアロマスプレーを作っておけば、掃除や暑さ対策、ルームフレグランス、マスク用スプレーなどに幅広く活用できておすすめです。
以下の手順で簡単に作成できるので、万能のアロマスプレーを常備しておくのはいかがでしょうか。

〈アロマスプレーの作り方〉完成量100ml
用意するもの
・ハッカ精油…20滴
・水または精製水…90ml
・無水エタノール…10ml
・用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、遮光性のスプレー容器
ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を加える。
ガラス棒や竹串でよく混ぜる。
水を加えてよく混ぜ合わせたら、スプレー容器に移して完成。

※よく振ってから使用してください。
※直射日光や高温多湿を避けて保管し、1〜2週間以内を目安に使い切りましょう。

なお、AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1〜0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するように定めています。(精油0.05ml/滴)
上記は濃度1%になるレシピなので、マスクスプレーとして使用する際には、顔に触れる可能性を考えて、濃度を下げて作成することをおすすめします。
また、肌のタイプは人それぞれなので、必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。

ハッカ精油を扱うときの禁忌事項・注意点

多くの効果を発揮して私たちの暮らしをサポートしてくれるハッカ精油にも、禁忌事項や注意するべきポイントがあります。

ハッカ精油は、神経毒性があるケトン類を含むため、乳幼児、妊産婦、授乳中の方、高血圧やてんかんの症状がある方は使用を控えましょう。

また、ハッカなどのミント系の精油は比較的刺激が強いのが特徴です。植物油などの素材で薄めて皮膚に使う場合には、広範囲への使用は避け、パッチテストを行いながら慎重に扱いましょう。

香りの感じ方には個人差があるため、芳香浴を楽しむ場合も少量から試し、「心地よさ」を重視して楽しんでください。

最後に

今回は、和精油の1つとしても注目の、ハッカ(薄荷)精油をご紹介しました。

ハッカは日本でも古くから、食用や薬として親しまれた植物であり、アロマテラピーとしても幅広い効果が期待できます。ハッカ精油は清涼感ある香りや冷却作用が特徴的なため、特に梅雨や夏場に取り入れやすいでしょう。

なお、「【初心者向け】アロマの始め方|揃えるもの・おすすめのアロマ・扱い方の注意点」では、アロマを選ぶときや扱う際の注意点、特に注意が必要な方についてもご紹介しています。安全にアロマを楽しむために、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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