ペパーミント精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方

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ミントの代名詞といえる「ペパーミント」は、お菓子や歯磨き粉にも使われ、私たちにとって身近な存在です。爽やかで透きとおる香りは、気分まですっきりと前向きにしてくれますよね。

実は、ペパーミントは古くから薬用・香料として重宝されてきた歴史あるハーブです。

今回は、そんなペパーミント精油の効果や効能、おすすめの使い方などについてご紹介します。

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目次

ペパーミント精油の基本情報

名前ペパーミント
学名Mentha piperita(メンタ ピペリタ)
科名シソ科
産地イギリス、フランス、アメリカ合衆国など
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートトップ〜ミドルノート
香り爽やかさ・清涼感にほんのり甘さを感じる香り
成分ℓ-メントール、ℓ-メントン、1,8-シネオール、イソメントンなど

ペパーミント精油はどんな香り?

香りの系統:ハーブ系

ミントの王道「ペパーミント」は、香りが穏やかな「スペアミント」とミントの中でも香りが強い「ウォーターミント」の交配により誕生したとされています。

爽やかな透明感や清涼感の中に穏やかな甘さが広がる香りが特徴で、アロマテラピーで最も有名な精油の一つです。

チョコやアイスなどのお菓子、歯磨き粉やリップクリームの香り付けに使用されており、とても身近な香りです。

ペパーミントの歴史と特徴

ミントの歴史は古く、古代メソポタミア文明(紀元前4000~400年頃)の粘土板に刻まれた料理レシピに、ミントを表す楔形文字が含まれていたそうです。

また、約2,000年前の古代ローマ人は、ペパーミントを悪酔い防止のハーブとして使っていたとか。

ミントの学名「Mentha(メンタ)」の由来は、ギリシャ神話に登場する妖精メンテーであるという言い伝えもあり、昔から人々の生活・文化のそばにあったハーブであることがうかがえます。

精油としての歴史は、イギリスに蒸留技術が伝わった16世紀以降に始まり、商業目的のペパーミント栽培も盛んになりました。

ペパーミントは、南ヨーロッパ原産の植物ですが、19世紀頃にアメリカ大陸へ伝わり、今では欧米諸国を中心に世界中で栽培されています。繁殖力が強く、育てやすいため、自宅で育てるハーブとしても人気です。

なお、ペパーミントは湿地を好むため、イギリスの気候条件との相性が良く、イギリス産のペパーミント精油はより高品質といわれています。

ペパーミント精油の効果・効能

ペパーミントといえば、ガムやその他のお菓子といった食用イメージが強いかもしれません。

しかし、精油としても暮らしの中で様々な効果を発揮してくれる、魅力にあふれたアロマです。

効果・効能を知り、あらゆるシーンでペパーミント精油を役立ててください。

ペパーミント精油の効果・効能①:リフレッシュ&集中力の向上

清涼感があって爽やかな香りは、リフレッシュ効果が抜群です。

精神的な疲労や気分の落ち込みを和らげ、気分を明るく前向きにしてくれる効果も期待できます。

頭をすっきりさせてくれるので、眠気を覚ましたいときに加え、少し冷静になりたいときにもぴったりな香りです。

また、中枢神経を刺激する作用があり、モチベーションや集中力を高めるアロマとしても人気があります。勉強や仕事を頑張りたいとき、車の運転時など、特に集中が必要な場面での使用がおすすめです。

AEAJ日本アロマ環境協会が行った実験報告によると、ペパーミント精油は、小学生の集中力向上とストレスの軽減に好影響を与えることがわかりました。

出典:(公社) 日本アロマ環境協会「ペパーミント/オレンジ・スイート精油の香りが小学生の計算ミスとストレス軽減に寄与」

ペパーミント精油の効果・効能②:菌やウイルス対策

ペパーミント精油に含まれる「ℓ-メントール」という成分は、抗菌・殺菌作用や抗ウイルス作用に優れており、空気の清浄やニオイ対策、掃除などに活用できます。

また、「ℓ-メントール」は虫を寄せつけない忌避効果も発揮するため、玄関やキッチンの芳香として使用するのもおすすめです。

さらに、皮膚感染症を予防したり、かゆみを鎮めたり、皮膚の清潔や健康を保つためにも有効なため、正しい濃度で希釈して、肌に使用するのも良いでしょう。

ペパーミント精油の効果・効能③:夏の暑さ対策

ガムなどを口にすると、爽快でひんやりとした感覚が広がりますよね。

実は、ペパーミント精油に40~60%程度含まれる「ℓ-メントール」には、私たちの神経を刺激して、体感温度を下げる「冷却作用」があります。

ペパーミント精油の香りを嗅ぐだけで、4℃も体感温度が下がったという報告もあるほどです。

夏の暑い時期には、熱中症対策として取り入れるのも良いでしょう。例えば、ペパーミントのアロマスプレーを作っておくと、虫除けスプレーやクールダウン用のボディスプレーなど、幅広い用途に対応してくれるのでとても便利です。

ペパーミント精油の効果・効能④:呼吸器トラブルなどをケア

スキンケアアイテムにも配合されている、ミントのスーッとした香りで、鼻づまりが楽になった経験がある人も多いのではないでしょうか。

ペパーミント精油は、鼻水や鼻づまり、咳といった呼吸器系のトラブルにも働きかけ、症状を緩和してくれます。風邪のひき始めや花粉症の症状に役立てるのがおすすめです。

便秘やストレスが原因の胃痛など、胃腸ケアにも使えるほか、頭痛や筋肉痛などの痛みも鎮めてくれます。

ペパーミント精油のおすすめブレンド

精油は1種類の香りを楽しむだけでも、様々な効果を与えてくれます。しかし、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたり、いくつかの種類をブレンドすることで得られるメリットもあります。

ペパーミントは、ハーブ系や柑橘系の香りとの相性が良いので、迷った際にはこれらの系統の精油を選ぶと失敗が少ないでしょう。

また、精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類することができます。ペパーミント精油はトップノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、トップノートやベースノートタイプの精油とバランス良く組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、ペパーミント精油とのブレンドにおすすめの精油を「目的別に」ご紹介します。

以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

やる気・集中力の向上に

  • サイプレス
  • ローズマリー
  • レモン

精神的な疲れの回復に

花粉症・感染症対策に

ペパーミント精油はこのような方におすすめ

ミントの中でも代表的な「ペパーミントの精油」には、幅広い効果・効能があることをご紹介しました。

ここでは、どんな方におすすめなのかを具体的にまとめているので、以下を参考に、より効果的にペパーミント精油を役立ててみてください。

  • リフレッシュしたい方
  • 落ち込んだ気持ちを前向きにしたい方
  • モチベーション&集中力を高めたい方
  • 勉強・仕事などの作業効率を上げたい方
  • 眠気を吹き飛ばしたい方
  • 鼻水・鼻づまりなどを楽にしたい方
  • 軽い咳など呼吸器のトラブルをケアしたい方
  • 便秘にお悩みの方
  • ストレスからくる胃の不調を抱えている方
  • 冷却作用で熱中症を予防したい方
  • キッチンや玄関、クローゼットの虫対策に利用したい方
  • 空気を殺菌してニオイ・感染症などを予防したい方
  • キッチンや玄関の掃除に抗菌・殺菌作用を役立てたい方
  • 肌の清潔を保ちたい方
  • 頭痛や筋肉痛などの痛みを鎮めたい方など

ペパーミント精油のおすすめの使い方

多くの効果を発揮してくれるペパーミント精油は、暮らしの中で頼れる存在です。

今回は、ペパーミント精油を使った「リードディフューザー」と「アロマスプレー」の作り方をご紹介します。この他にも、頭痛対策でこめかみなどに塗る「バーム」や保湿のための「リップクリーム」、「除菌ハンドソープ」などを作って役立てることもできます。自分に合った方法で、生活の中に取り入れてみましょう。

爽やかリードディフューザー

抗菌作用に優れたペパーミント精油は、リードディフューザーなどで香りを広げるのもおすすめです。

玄関やトイレなどの気になる場所に置くと、清潔で爽やかな空間にしてくれるでしょう。

ペパーミント精油だけでも爽やかなリードディフュザーになりますが、香りに深みを出したいときには、ブレンドも試してみてください。

〈リードディフューザーの作り方〉

用意するもの

  • ペパーミント精油…20滴
  • ベルガモット精油…30滴
  • 無水エタノール…20ml
  • グリセリン…1~2滴
  • 用具…ビーカー、ガラス棒、口が狭いビン(遮光性)、リード(竹串や竹ひごなど)
リードディフューザーの作り方①
用意するもの

作り方の手順

①ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を加えてよく混ぜ合わせる。

リードディフューザーの作り方②
無水エタノールに精油を加える
リードディフューザーの作り方③
よく混ぜる

②ビンに移し、グリセリンを垂らす。

リードディフューザーの作り方④
ビンに移す
リードディフューザーの作り方⑤
グリセリンを垂らす

③リードとなる竹串や竹ひごをビンの口に挿す。

リードディフューザーの作り方⑥
完成

※グリセリンはなくても大丈夫です。アロマオイルが蒸発するスピードを落としてくれるため、香りが長持ちします。

※蒸発を防ぐために、直射日光を避けて置きましょう。

万能アロマスプレー

幅広い効果・効能を持つペパーミント精油でアロマスプレーを作っておけば、掃除や夏の熱中症対策、ルームフレグランス、マスク用スプレーなど、様々に活用できておすすめです。

以下の手順で簡単に作成できるので、万能のアロマスプレーを常備しておくのはいかがでしょうか。

〈万能アロマスプレーの作り方〉完成量100ml

用意するもの

  • ペパーミント精油…20滴
  • 水または精製水…90ml
  • 無水エタノール…10ml
  • 用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、遮光性のスプレー容器
万能アロマスプレーの作り方①
用意するもの

作り方の手順

①ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を加える。

万能アロマスプレーの作り方②
無水エタノールと精油を入れる

②ガラス棒や竹串でよく混ぜる。

③水を加えてよく混ぜ合わせる

万能アロマスプレーの作り方③
水を加える
万能アロマスプレーの作り方④
よく混ぜる

④スプレー容器に移して完成。

万能アロマスプレーの作り方⑤
遮光性のあるスプレーに入れる
万能アロマスプレーの作り方⑥
完成

※よく振ってから使用してください。
※直射日光や高温多湿を避けて保管し、1~2週間以内を目安に使い切りましょう。

なお、AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1~0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するように定めています。(精油0.05ml/滴)

上記は濃度1%になるレシピなので、マスクスプレーとして使用する際には、顔に触れる可能性を考えて、濃度を下げて作成することをおすすめします。

また、肌のタイプは人それぞれなので、必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。

ペパーミント精油を扱うときの注意点と禁忌事項

多くの効果を発揮して私たちの暮らしをサポートしてくれるペパーミント精油にも、注意するべきポイントや禁忌事項があります。

まず、ペパーミント精油は、神経毒性があるケトン類を含むため、乳幼児、妊産婦、授乳中の方、高血圧やてんかんの症状がある方は使用を控えましょう。

また、ミント系の精油は比較的刺激が強いため、特に他の素材で薄めて皮膚に使う場合には、パッチテストを行い、少量から試すなど、慎重に扱うことが大切です。香りの感じ方には個人差があるので、芳香浴を楽しむ場合も少量から試し、「心地よさ」を重視して楽しんでください。

このように、注意点も存在するペパーミント精油ですが、肌に使用するシーンでも、一般的な用量で局所的に使う場合には安全だと言われています。(厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』のWEBページを参照)

用量や希釈濃度を守り、安全に使用しましょう。

最後に

今回は、私たちに馴染み深いハーブ、「ペパーミント」の精油をご紹介しました。

ペパーミント精油は、知るほどに心強いアロマなので、ミントという植物が古くから人々の暮らしに役立てられたことにも納得できますよね。

アロマテラピーとして幅広い効果が期待できるため、初心者の方でも生活に取り入れやすい精油です。

なお、「まずはここから!アロマ初心者のための香りの楽しみ方とアロマオイルの選び方」では、アロマを選ぶときや扱う際の注意点、特に注意が必要な方についてもご紹介しています。

安全にアロマを楽しむために、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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