ローマンカモミール精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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ハーブティーのフレーバーや入浴剤の香料としても親しまれるカモミール。植物香料の中でも身近なハーブの1つかもしれません。

アロマテラピーで代表的なものとしては、ローマンカモミール精油とジャーマンカモミール精油の2種類があります。

この記事では、ローマンカモミール精油の特徴や効果、おすすめの使い方についてご紹介しています。年齢や性別を問わず、比較的安心して使えるタイプのアロマなので、ぜひアロマテラピーを楽しむ参考にしてください。

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目次

ローマンカモミール精油の基本情報

名前ローマンカモミール、コモンカモミール、ゴールドカモミールなど
学名Anthemis nobilis(アンテミス ノビリス)
科名キク科
産地フランス、イギリス、ハンガリー、ドイツなど
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートミドルノート
香り青りんごのような甘く、フルーティーな香り
成分アンゲリカ酸エステル、カマズレンなど

ローマンカモミール精油はどんな香り?

香りの系統:フローラル系

主な成分であるアンゲリカ酸エステル類が、りんごのように甘く、フルーティーな香りを作りだします。やさしく温かみのある香りは、リラックスタイムにぴったりです。

穏やかに作用する精油ですが、しっかりとやや強めに香るため、少量ずつ心地よいと感じる量から試してみましょう。

ローマンカモミール精油の特徴

「カモミール」という名前は、ギリシャ人がこの植物を「大地のリンゴ」を意味する「カマイメロン」と呼んだことに由来すると言われています。ローマンカモミールは、多年草の植物で、夏に2~3㎝ほどの白い小さな花を咲かせます。世界各地に自生しており、日本の家庭でもよく育てられる植物です。精油の原料としては、フランスやイギリス、ハンガリー原産のローマンカモミールが多く使用されます。

名前の由来のとおり、青リンゴを思わせる甘くてフルーティーな香りは、ヨーロッパなどで古くから鎮痛剤として使われてきました。

アロマテラピーで使われるカモミールといえば、ローマンカモミール精油とジャーマンカモミール精油ですが、2つの成分は全く異なります。ジャーマンカモミールは、主にハーブティーとして親しまれ、ローマンカモミールは精油として使われることが多い品種です。

ローマンカモミール精油の効果・効能

ローマンカモミールは、家庭栽培用としても人気を集めるハーブですが、精油にはどのような働きがあるのでしょうか。

ここでは、ローマンカモミール精油の効果や効能についてご紹介します。

ローマンカモミール精油の効果・効能①:リラックス効果

ローマンカモミール精油は、たかぶった神経の働きをやさしく鎮める、鎮静作用に優れた成分を含むため、心のケアが得意なアロマです。例えば、人間関係に疲れたり、傷ついたりしたときにも、そっと心に寄り添ってくれます。

また、主成分であるエステル類は、緊張を緩和する働きにも優れています。心を落ち着けて、いつもの自分を取り戻したいときには、ローマンカモミール精油の香りでリセットするのがおすすめです。自律神経の働きを安定させてくれるため、体調管理のお守りとして役立てたいですね。

ローマンカモミール精油の効果・効能②:月経前症候群・更年期障害の軽減

ローマン・カモミールには、女性ホルモンに似た働きがあるとされ、ホルモンバランスの乱れからくるトラブルに使われてきました。PMS(月経前症候群)や更年期の辛い症状にやさしく働きかけてくれます。

ローマンカモミール精油の効果・効能③:スキンケア

カモミール精油はローマン種とジャーマン種ともに、スキンケア効果に優れたアロマです。ローマンカモミール精油は、乾燥肌や脂性肌、老化肌などのあらゆる肌に使用でき、特に痒みを鎮める作用に優れています。

ローマンカモミール精油に、我々の細胞中のコラーゲン産生を促す作用が認められた実験報告もあり、肌の健康に役立つ可能性が期待されています。

出典:AEAJ日本アロマ環境協会https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol2.php

ローマンカモミール精油の効果・効能④:鎮痛・抗炎症効果

神経を鎮静させる働きに優れているため、頭痛や胃の痛みにも効果を発揮します。月経痛には、クラリセージ精油・キャリアオイルと組み合わせて、お腹をやさしくマッサージすると良いでしょう。

また、抗炎症作用やアレルギー症状の緩和にも役立つため、花粉症の季節や乾燥が気になる時期にも活躍してくれます。

ローマンカモミール精油の効果・効能⑤:制菌効果

ローマンカモミール精油やジャーマンカモミール精油には、抗菌作用があると言われています。特に、ローマンカモミールには、水虫の原因菌である白癬菌や、書庫などに発生するカビの原因菌を阻止する効果が認められた報告もあるほどです。

ディフューザーでお部屋に香りを広げたり、アロマスプレーを作成し、雑菌が気になる部分に吹きかけたりして活用すると良いでしょう。

出典:AEAJ日本アロマ環境協会https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol7.php

ローマンカモミール精油のおすすめブレンド

精油はいくかの種類を組み合わせることで、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたりするメリットがあります。ローマンカモミール精油は、香りの系統別に見ると、フローラル系や柑橘系の精油との相性が良いアロマです。

また、精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類できます。ローマンカモミール精油はミドルノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、トップノートタイプやベースノートタイプの精油と組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、ローマンカモミール精油とのブレンドにおすすめの精油を目的別にご紹介します。

以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

リラックス効果

  • ラベンダー
  • ベルガモット
  • ローズ

女性特有の悩みの緩和に

  • クラリセージ
  • ジャスミン
  • イランイラン

スキンケア効果

  • ネロリ
  • スイートマージョラム
  • ラベンダー

ローマンカモミール精油はこのような方におすすめ

ローマンカモミール精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています。

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

  • 不安や緊張を手放してリラックスしたい方
  • いつもの自分を取り戻したい方
  • ストレスから解放されたい方
  • たかぶった神経を鎮めてぐっすり眠りたい方
  • 自律神経の乱れからくる不調を和らげたい方
  • 女性特有の不調を緩和したい方
  • スキンケアに役立てたい方
  • 頭痛や月経痛などの痛みを和らげたい方
  • 水虫の原因菌やカビの対策に役立てたい方など

ローマンカモミール精油のおすすめの使い方

ローマンカモミール精油は高いリラックス効果で心を穏やかに保つだけではなく、自律神経のバランスをとって体の調子も安定させるため、体調管理のお守りとして取り入れたいアロマです。

鎮痛作用により、香りを嗅ぐだけでも頭痛の緩和などが期待できます。また、月経痛や胃腸トラブル緩和には、ローマンカモミール精油を使ったオイルでトリートメントを行うと良いでしょう。

他にも、次のような方法で日常生活に役立ててみてください。

なお、植物の有効成分を高濃度に含む精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。

AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1~0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するよう定めています。(0.05ml/滴)

リラックス効果抜群のアロマキャンドル

リラックスタイムを演出してくれる、ローマンカモミール精油を使った、キャンドルの作り方をご紹介します。

合成香料を使用しないキャンドルなので、安心して使えるのもおすすめのポイントです。

〈アロマキャンドルの作り方〉

用意するもの

・ローマンカモミール精油…10滴

・ラベンダー精油…20滴

・ベルガモット精油…20滴

・ソイワックス…150g

・キャンドルの芯

・座金

・用具…片手鍋、ガラス瓶、ガラス棒、割り箸

  1. 鍋にお湯を沸かし、ガラス瓶に計量したソイワックスを湯煎にかける。
  2. ソイワックスが溶けたら、粗熱をとって精油を加え、ガラス棒で混ぜる。
  3. キャンドルの芯を座金に通してビンのソイワックスに沈めるようにして入れる。
  4. 芯を割り箸などで挟み、ビンの中心に立つように固定する。
  5. ワックスが固まったら完成。

※お好みでドライフラワーを入れると、見た目もおしゃれなアロマキャンドルが出来ます。

※精油は熱に弱いので、香りを長持ちさせるためにも、ワックスの粗熱をしっかり取ってから精油を加えましょう。

※湯煎の際には火傷に注意しましょう。

※用具についたソイワックスは、固まらないうちに拭き取るか、洗い流してください。

アロマでやさしいリップケア

あらゆる肌質のケアに使える頼もしいローマンカモミール精油は、リップケアにもおすすめです。オリジナルリップクリームで小まめに保湿をして、カサつきや炎症を遠ざけましょう。

〈リップクリームの作り方〉

用意するもの

・ローマンカモミール精油…1滴

・ミツロウ…2g

・キャリアオイル…7ml

・用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、コンロ、鍋、リップ容器(5ml用)など

  1. ビーカーにミツロウとキャリアオイルを入れ、弱火で湯煎にかける。
  2. ミツロウが完全に溶けたら、ガラス棒や竹串でよく混ぜ合わせ、火を止める。
  3. ビーカーをお湯から取り出し、粗熱が取れたら精油を加え、素早く混ぜ合わせる。
  4. ③をリップ容器に素早く流し込み、完全に冷めて固まるまで置いておく。

※キャリアオイルは、ホホバオイルやスイートアーモンドオイル、アルガンオイルなどがおすすめです。

※湯煎の際は、火傷に注意しましょう。また、ビーカーの中に鍋のお湯や水滴が入らないように気をつけて行いましょう。

※ミツロウが付着した用具は、固まらないうちに拭き取ってください。

※高温多湿や火器を避けて保管しましょう。

※1ヶ月を目安に使い切りましょう。

ローマンカモミール精油の禁忌事項・注意点

ローマンカモミール精油は、優れたリラックス作用や肌に嬉しい効果を持つアロマですが、注意が必要なポイントも存在します。

ローマンカモミール精油は穏やかに作用するのが特徴ですが、しっかり香るタイプの精油なので、高濃度で使用すると頭痛や吐き気を誘発する場合があるため注意しましょう。どの精油も香りを試すときは、精油瓶に直接鼻を近づけるのではなく、手で仰ぐようにして少しずつ香りを確かめるのがポイントです。

また、神経の働きを鎮める作用に優れているため、向精神薬や睡眠剤との併用は避けましょう。日本では、アロマテラピーは治療として位置付けられていません。疾患が疑われる場合は、必ず医師の診察を受けることが大切です。病気治療中の場合も精油の使用については必ず主治医に相談してください。

神経毒性のある成分を含むため、妊娠初期の使用も避けましょう。

最後に

今回は、植物香料として化粧品やフレングランスなどにも使われる、ローマンカモミール精油についてご紹介しました。

幅広い世代で楽しめる、作用が穏やかなアロマですが、香りの感じ方や肌タイプにも個人差があるため、低濃度からの使用をおすすめします。安らぎの香りで、心も体もゆったりリラックスできるはずです。

なお、「まずはここから!アロマ初心者のための香りの楽しみ方とアロマオイルの選び方」では、精油を選ぶときや扱う際の注意点も紹介しています。こちらも参考に、安全にアロマを楽しみましょう。

精油には、それぞれに特徴があり、多様な効果・効能を持っています。

もっとアロマを知って、暮らしに取り入れたい!と思ってくださった方は、ぜひ他の精油を紹介した記事もチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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