ゼラニウム精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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ゼラニウム精油は、心身のあらゆる働きのバランスを調整するのが得意なアロマです。また、植物のグリーンな印象とローズを思わせる幸福に満ちた香りは、女性を中心に多くの人気を集めています。

そこで今回は、ゼラニウム精油の特徴や効果、おすすめの使い方についてご紹介します。

心と身体、肌も健康に保つアロマなので、ぜひ最後までチェックして日頃のケアに取り入れてみてください。

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目次

ゼラニウム精油の基本情報

名前ゼラニウム
学名Pelargonium graveolens(ぺラルゴニウム グラウェオレンス)
科名フウロソウ科
産地エジプト、フランス、モロッコ、中国など
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートミドルノート
香りハーバル感のある、ややローズ調の香り
成分シトロネロール、ゲラニオール、イソメントン、リナロール、ローズオキサイドなど

ゼラニウム精油はどんな香り?

香りの系統:ハーブ系

ローズオキサイドという成分を含み、ローズに似たフローラルで甘い香りを持ちます。また、ハーブ系のフレッシュでグリーンな香りも持ち、甘すぎず使いやすいため、女性を中心に人気の高いアロマです。

甘みあるやさしいイメージですが、香りがしっかりしているため、少量から試しましょう。

ゼラニウム精油の歴史と特徴

南アフリカやエジプトなどを原産国とするゼラニウムには多くの種類があります。日本でも観賞用として親しまれているため、家庭で育てたり、公園で見かけたりした経験があるかもしれません。

17世紀頃にヨーロッパに伝えられて以降、厄除けとして庭に植える慣習が広がり、多くの人を癒し、愛されてきました。

精油の原料として有名なローズゼラニウムは、1m近い高さまで成長する多年草の植物で、ギザギザの特徴的な葉にピンク色の花を咲かせます。精油は、葉脈や茎の中に含まれており、800kgのゼラニウムの葉から、約1kgの精油が得られるそうです。ゼラニウム精油は、17世紀頃から、香水などの原料として重宝されてきたと言われています。現在でも、化粧品や石鹸などの原料として使われている、身近なアロマの一つです。

また、ローズ精油と同じ成分を含み香りが似ているため、高価なローズ精油の代用としても人気を集めています。

ゼラニウム精油の効果・効能

化粧品や石鹸、シャンプーなど、身近なアイテムの原料として使われているゼラニウム精油にはどのような働きがあるのでしょうか。

ここでは、ゼラニウム精油の効果や効能についてご紹介します。

ゼラニウム精油の効果① リラックス効果

シトロネロールやゲラニオール、リナロールなど、鎮静効果のある成分を含むため、メンタルケアに適したアロマとされています。ほのかに甘く、植物のグリーンを印象付ける香りが、心身を緩めてリラックス状態に導いてくれます。緊張やイライラ、不安を鎮めたい時、落ち込んだ気持ちを癒したい時に取り入れてみましょう。

自律神経のバランスを整えるので、日々の疲れやストレス軽減、季節の変わり目の不調にも役立てたい心強いアロマです。

心穏やかな時間を過ごしたい時に向いているため、日常の考え事を手放してぐっすり眠りたい夜にもおすすめです。

ゼラニウム精油の効果② ホルモンバランスの調整

女性ホルモンは、主にエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンがお互いにバランスを取り合って分泌されています。しかし、このホルモンバランスはちょっとしたことで乱れがちです。例えば、ストレスや睡眠不足、ダイエットなどによる栄養不足などが挙げられます。

ホルモンバランスの乱れは、月経不順や肌荒れ、月経前症候群や更年期などの諸症状を引き起こすため、ホルモンバランスを整えるために日頃からセルフケアを心がけたいですよね。

ゼラニウム精油は、ホルモン分泌の調整作用に優れており、ホルモンバランスの乱れによる不調の緩和や予防に効果があると言われています。

実際に、ゼラニウム精油の芳香浴が「更年期の辛い諸症状を軽減する」可能性を示した研究報告や、ゼラニウム精油の吸入により「唾液中のエストロゲン量が上昇したこと」を示す研究報告もあります。

その他、血行促進作用やリンパの滞りを改善する作用もあるため、冷えやむくみが気になる時にも役立てると良いでしょう。

更年期の諸症状を軽減する可能性を示唆した研究報告
出典:AEAJ日本アロマ環境協会「芳香浴が更年期症状に与える影響」

唾液中のエストロゲン量が優位に上昇したことを示す研究報告
出典:AEAJ日本アロマ環境協会「精油の吸入が女性ホルモンに与える影響」

ゼラニウム精油の効果③ 皮脂バランスを整える

皮脂バランスを整える作用にも優れ、毛穴を引き締める収斂作用、保湿作用により、脂性肌・乾燥肌などのタイプを問わずケアできるアロマです。

どんなタイプの肌にも比較的安心して使えるため、気になるシワやシミの改善など、アンチエイジングにも役立ててみましょう。

さらに、炎症を抑制する抗炎症作用や抗菌作用も持つため、ニキビ肌や火傷のケアに使われることがあります。

ゼラニウム精油の効果④ 抗菌・抗ウイルス効果

ゼラニウム精油は、比較的高い抗真菌活性を示すことでも知られており、カビ対策や水虫のケアにも有効です。

お部屋に香りを広げるだけでも、空気を清潔に保つために役立ちます。

また、ゼラニウム精油に含まれるシトロネロールは蚊が嫌がる香りと言われ、虫除けにも適しています。虫が増える暑い時期には、同じく防虫効果が高いレモングラスと組み合わせたブレンド精油を香らせるのもおすすめです。

上記の他にも、痛みを鎮める鎮痛作用や肝臓や膵臓の機能を強化する働きもあります。

幅広い効果・効能により、生活のあらゆるシーンで活用できるアロマです。

ゼラニウム精油とおすすめブレンド

ゼラニウム精油は、多くの精油と組み合わせやすいアロマです。中でも、柑橘系やフローラル系精油との相性が良いため、迷った時には試してみましょう。

また、精油は揮発する速度の速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類することができます。ゼラニウム精油はミドルノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、トップノートタイプやベースノートタイプの精油とバランス良く組み合わせるのがおすすめです。

以下のゼラニウム精油におすすめの精油を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

リラックス&安眠効果

  • スイートオレンジ
  • ベルガモット
  • サンダルウッド

作業効率UP効果

  • ローズマリー
  • シダーウッド
  • ジュニパーベリー

ホルモンバランスを整える効果

  • ラベンダー
  • ジャスミン
  • ローマンカモミール
  • クラリセージ

スキンケア効果

  • ラベンダー
  • ネロリ
  • フランキンセンス

ゼラニウム精油はこのような方におすすめ

ゼラニウム精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています。

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

  • 心の落ち着きを取り戻したい方
  • 自律神経のバランスを整えたい方
  • リラックスしてぐっすり眠りたい方
  • ストレスから解放され前向きになりたい方
  • ホルモンの乱れによる不調を緩和したい方
  • 冷えやむくみを解消したい方
  • 皮脂バランスを整えたい方
  • シワやシミなどを改善したい方
  • ニキビや火傷、虫刺されなどをケアしたい方
  • 関節痛などの痛みを和らげたい方
  • 虫除け対策に役立てたい方
  • 天然成分でウイルスやカビ対策、水虫ケアを行いたい方

ゼラニウム精油のおすすめの使い方

ゼラニウム精油は心身の働きのバランスを整えて不調を改善したり、痛みを和らげてくれたりするため、日々の体調管理に欠かせないアロマです。

例えば、頭痛が辛い時には香りを嗅ぐだけでも、痛みを和らげてくれます。また、月経痛の緩和には、ゼラニウム精油を使ったオイルでトリートメントを行うと良いでしょう。

他にも、肌に嬉しい効果や抗菌作用などがあるため、以下のような方法で日常生活に役立ててみてください。

なお、植物の有効成分を高濃度に含む精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。

AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1~0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するよう定めています。(0.05ml/滴)

肌コンディションを整えるスキンローション

皮脂バランスの調整やシワやシミの改善などに有効なゼラニウム精油は、スキンケアに取り入れるのがおすすめです。化粧水に混ぜたり、トリートメントオイルを作成したりして、セルフケアを行うのも良いでしょう。

ここでは、ゼラニウム精油を使ったスキンローションをご紹介します。

スキンケアに適した他の精油と組み合わせて、自分専用のスキンケアアイテムを作ってみてください。

〈スキンローションの作り方〉完成量50ml

【用意するもの】

  • ゼラニウム精油…2滴
  • ラベンダー精油…3滴
  • 水または精製水…40ml
  • 無水エタノール…5ml
  • グリセリン(保湿成分)…5ml
  • 用具…ビーカー、ガラス棒(または竹串)、保存容器(遮光性のビン)
ゼラニウム精油スキンローション6
用意するもの

【作り方の手順】

①ビーカーに無水エタノールと精油を入れ、ガラス棒でよく混ぜる。

ゼラニウム精油スキンローション1
精油と無水エタノールを入れる
ゼラニウム精油スキンローション3
ガラス棒でよく混ぜる

②①に芳香蒸留水とグリセリンを加え、さらによく混ぜる。

ゼラニウム精油スキンローション2
グリセリンを入れる

③遮光性のビンに移したら完成。

ゼラニウム精油スキンローション4
ビンに移す
ゼラニウム精油スキンローション5
完成

※精油は水性の素材と混ざりにくいので、必ず最初に無水エタノールと混ぜ合わせてから、他の素材を加えましょう。

※さらっとした使い心地がお好みの方は、グリセリンを入れずに作成してください。

※直射日光を避けて保管し、毎回容器をよく振ってから使用しましょう。

※水を使用しているため、1~2週間を目安に早めに使い切りましょう。

リッチな気分を味わえるハンドソープ

「心落ち着く・幸福に満ちた香り」や「抗菌・抗ウイルス作用」を持つゼラニウム精油を使えば、お家で簡単にリッチな気分を味わえるハンドソープが作れます。

今回は、ゼラニウム精油と相性が良い、ラベンダーとスイートオレンジを組み合わせたハンドソープレシピをご紹介します。手を洗うたびに、良い香りに包まれ、リラックスできること間違いなしです。

〈ハンドソープの作り方〉

【用意するもの】

  • ゼラニウム精油…10滴
  • ラベンダー精油…20滴
  • スイートオレンジ精油…10滴
  • 無添加せっけん…200ml前後
  • 用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、ハンドソープ容器(遮光性)
ゼラニウム精油ハンドソープ1
用意するもの

【作り方の手順】

①ビーカーなどの容器に無添加せっけんを入れる。

②精油を加え、ガラス棒や竹串などでよく混ぜ合わせる。

ゼラニウム精油ハンドソープ2
精油を加える
ゼラニウム精油ハンドソープ3
ガラス棒でよく混ぜる

③ハンドソープ容器に移して完成。

ゼラニウム精油ハンドソープ4
容器に移す
ゼラニウム精油ハンドソープ5
完成

※スイートオレンジ精油の代わりにベルガモット精油を使って作成するのもおすすめです。

※せっけんは、液体タイプと泡タイプどちらでも大丈夫ですが、なるべくせっけん素地だけのものを選びましょう。

※使用期限は1ヶ月を目安に、早めに使い切りましょう。

ゼラニウム精油を扱う際の禁忌や注意点

女性ホルモンの働きに作用するため、妊娠初期などの使用は控えるなど、慎重に使いましょう。また、肌にも比較的安心して使える精油ですが、肌タイプにも個人差があるため、低濃度からの使用をおすすめします。

ゼラニウム精油の効果とおすすめの使い方まとめ

今回は、女性を中心に多くの人気を集める香り「ゼラニウム精油」にスポットを当ててご紹介しました。

なお、「まずはここから!アロマ初心者のための香りの楽しみ方とアロマオイルの選び方」では、精油を選ぶときや扱う際の注意点も紹介しています。こちらも参考に、安全にアロマを楽しみましょう。

精油には、それぞれに特徴があり、多様な効果・効能を持っています。

もっとアロマを知って、暮らしに取り入れたい!と思ってくださった方は、ぜひ他の精油を紹介した記事もチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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