ローズオットー精油はどんな香り?効果効能と女性の魅力を高める使い方・禁忌や注意点も解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

華やかで、幸せな気持ちに導いてくれるローズの香りは、古くから人々に愛されてきました。

中でも、「精油の女王」と呼ばれるローズオットー精油は、現在でも化粧品や香水などに広く使われています。

そこで今回は、ローズオットー精油の特徴や効果、おすすめの使い方についてご紹介します。

心身の健康や美肌にとって嬉しい効果を多く持つため、ぜひ最後までチェックしてみてください。

当サイトおすすめの「座禅」に関する本ランキング

癒しの基礎知識を学ぶ
「セルフメンテナンス検定」とは?

ストレスが多く何かと不安になってしまい心身ともに疲れがたまりやすい時代ですが、そんな中でも人生の幸福度が高い人の特徴「自分を癒せる力=セルフメンテナンス能力がある人です。

セルフメンテナンス検定は、「心のメンテナンスの方法は?」「思考をクリアにする方法は?」「ストレスをためないためには?」など自分を大切にするための基礎知識を受検しながら理解できるようになります。

3級は無料でオンライン受検できるので、ぜひトライしてください!

目次

ローズオットー精油の基本情報

名前ローズオットー(ローズ)
学名Rose damascena(ロサ ダマスケナ)
科名バラ科
産地ブルガリア、トルコ、イラン、フランス、モロッコなど
抽出部位
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートミドル〜ベースノート
香りほんのりフルーティな甘さが広がる、優雅で華やかな香り
成分シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、フェニルエチルアルコール、ローズオキサイドなど

ローズオットー精油はどんな香り?

香りの系統:フローラル系

バラの優雅で華やかな香りとややフルーティなやさしい甘さの香りが特徴です。

美しく、高級感に満ちたエレガントな印象を与えることから、「エッセンシャルオイル(精油)の女王」とも称されます。

忙しさやショックな出来事で乱れがちな心に愛とやさしさを与えてくれるアロマです。

ローズは、極めて複雑な成分構成を保つことでも知られ、300種類を超える成分が「幸福の香り」を作り出しています。

ローズオットー精油の特徴

バラの歴史は古く、一説によると5,000万年以上前に地球上へ出現したそうです。ギリシャの愛の女神・アフロディーテの花として神話にも登場するバラは、「愛のエネルギー」を持つと言い伝えられてきました。ローズオットー精油とは、ローズの花から「水蒸気蒸留法」という方法で抽出した精油のことを言い、精油の英名otto(オットー)はトルコ語で「水」を意味するそうです。

原料植物としては、「花の女王」や「バラの女王」と呼ばれるダマスクローズが有名です。

このダマスクローズは、エジブト女王クレオパトラやナポレオンの妻が愛したバラとしても知られています。

精油はブルガリア地方で栽培される「ブルガリアンローズ」から得られるものが最高級とされ、精油2.5mlが数万円以上で販売されることも。ローズオットー精油は、中世ヨーロッパ時代には貴族の間で親しまれ、今日まで植物香料として愛されてきました。

化粧品や香水などの原料として幅広く使われるローズオットー精油は、採油率が低く、希少価値が高い特徴を持ちます。

精油一滴を得るために、ダマスクローズの花が50~100輪必要と言われるほどです。

また、ローズオットー精油にはステアロプテンという蝋(ワックス)成分が含まれるため、10度以下の低温で固まる性質があります。寒い時期に精油が固まってしまった場合は、手の温度でゆっくり温めて液体に戻しましょう。

ローズオットーとローズアブソリュートの違いは?

なお、バラの精油には、ローズオットー精油の他に、抽出方法が異なる「ローズアブソリュート精油」というものがあります。違いは、ローズアブソリュート精油は、「揮発性有機溶剤抽出法」という方法で抽出され、抽出過程で熱を使わないため、花の濃厚な香りを楽しめるのが特徴です。しかし、抽出の過程で精油に溶剤が微量溶け込む場合があるため、スキンケアなどで肌に使用する場合はローズオットー精油が適しています。

ローズオットー精油の効果・効能

化粧品や香水、石鹸など、身近なアイテムの原料にも使われるローズオットー精油。精油の女王と称されるこのアロマには、どのような働きがあるのでしょうか。

ここでは、ローズオットー精油の効果や効能についてご紹介します。

ローズオットー精油の効果① 「幸福の香り」が心の問題を解決

神経の働きを鎮める鎮静効果があり、リラックス効果に優れています。また、気持ちを前向きにする高揚効果も持つため、ストレスケアや精神のバランスを整えるために取り入れたいアロマです。

また、ローズの香りは、「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌を促すことでも知られ、ストレスやショックから心を解放してくれます。不安や緊張、心配事が浮かんで眠れない日には、睡眠中の芳香として使ってみましょう。

ローズオットー精油の効果② ホルモンバランスの調整

ローズオットー精油はゼラニウム精油と同様、ホルモン分泌の調整作用に優れており、ホルモンバランスの乱れによる不調の緩和や予防に効果があると言われています。

実際に、ローズオットー精油の芳香浴により「唾液中のエストロゲン量が上昇したこと」を示す研究報告もあります。月経不順や月経前症候群、更年期の諸症状が気になる時には、ローズオットー精油を芳香浴やトリートメントに取り入れるのがおすすめです。

唾液中のエストロゲン量が優位に上昇したことを示す研究報告
出典:AEAJ日本アロマ環境協会「精油の吸入が女性ホルモンに与える影響

ローズオットー精油の効果③ スキンケア効果

ローズオットー精油は古くからスキンケアにも活用されました。毛穴を引き締める収斂作用や保湿効果を持ち、肌を再生する作用にも優れているため、乾燥肌や脂性肌のコンディションを整えるだけではなく、シミやシワの改善といったエイジングケアにも有効です。また、敏感肌にも比較的安心して使え、あらゆるタイプの肌を美肌に導きます。

抗炎症作用もあるため、ニキビ肌や火傷などの傷に使われることもあります。

AEAJによる実験でも、ローズオットー精油には、紫外線による肌ダメージを緩和する働きやメラニン産生抑制作用、コラーゲン合成を促進して肌弾力を高める働きが認められました。

出典:AEAJ日本アロマ環境協会「ローズの香りの美肌作用」

加えて、ローズオットー精油の香りを一定期間纏うことにより、肌の潤いの実感が向上した報告もあります。

心の状態は少なからず肌に影響を与えますが、ローズオットーは心にも肌にも潤いを与える香りと言えるでしょう。

出典:AEAJ日本アロマ環境協会「精油の香りによる魅力の変化」

免疫調整作用、抗菌・抗ウイルス作用もあり、花粉症や感染症の時期にもおすすめです。

さらに、ローズオットー精油に含まれる「フェニルエチルアルコール」という芳香成分が、記憶に影響を与える可能性を示した報告もあります。

このように、ローズオットー精油には、数多くの効果・効能があるため、自分に合った方法で活用してみましょう。

出典:AEAJ日本アロマ環境協会「記憶に影響を与える芳香成分」

ローズオットー精油のおすすめブレンド

上品な甘い香りが特徴のローズオットー精油は、多くの精油と相性が良く、ブレンドに向いています。特に、甘さを持つ柑橘系精油やハーブ系精油との相性が抜群です。

また、精油は揮発する速度の速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類することができます。ローズオットー精油はミドル~ベースノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、トップノートタイプやベースノートタイプの精油とバランス良く組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、ローズオットー精油におすすめの精油を目的別にご紹介します。

以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

入眠・安眠効果

  • ベルガモット
  • スイートオレンジ
  • マンダリン
  • ローマンカモミール

ホルモンバランスの調整

  • クラリセージ
  • ジャスミン
  • ゼラニウム
  • ジャスミン

スキンケアに

  • ラベンダー
  • ローマンカモミール
  • サンダルウッド

ローズオットー精油はこのような方におすすめ

ローズオットー精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています。

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

  • 心の落ち着きを取り戻したい方
  • 自律神経のバランスを整えたい方
  • リラックスしてぐっすり眠りたい方
  • ストレスから解放され前向きになりたい方
  • ホルモンの乱れによる不調を緩和したい方
  • 皮脂バランスを整えたい方
  • シワやシミなどを改善したい方
  • ニキビや火傷、虫刺されなどをケアしたい方
  • 頭痛などの痛みを和らげたい方
  • 免疫機能を高めたい方
  • 精神疲労による食欲不振などを解消したい方など

ローズオットー精油のおすすめの使い方

ローズオットー精油は、アロマディフューザーなどで香りを楽しむだけでもメンタルケアやホルモンバランスの調整といったさまざまな効果が期待できます。また、睡眠との相性も良いため、ローズオットー精油を使ったアロマバスで就寝前にリラックスするのもおすすめです。

さらに、あらゆる肌を美しい状態に導くスキンケア効果にも優れているため、以下のような方法で日常生活に取り入れてみてください。

なお、植物の有効成分を高濃度に含む精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。

AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1~0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するよう定めています。(0.05ml/滴)

幸せの香りを持ち運ぶ!ロールオンアロマ

コンパクトなロールオンアロマを作っておけば、好きな香りがいつでもどこでも楽しめます。手首や首筋などにコロコロ塗って、ほっと一息ついてみましょう。特にローズオットー精油は多くの効果・効能を持ち、体調管理をサポートしてくれるため、手元にあると安心ですよね。部分的な保湿ケアにも有効なため、乾燥が気になるところに使ってみてください。

〈ロールオンアロマの作り方〉完成量10ml

【用意するもの】

  • ローズオットー精油…1滴
  • マンダリン精油…2滴
  • キャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)…10ml
  • 用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、ロールオンボトル(遮光性)
ローズオットー_ロールオンアロマ_5
用意するもの

【作り方の手順】

①ビーカーにキャリアオイルと精油を入れ、よく混ぜる。

ローズオットー_ロールオンアロマ_1
精油とキャリアオイルを入れる
ローズオットー_ロールオンアロマ_2
よく混ぜる

②ロールオンボトルに移して完成。

ローズオットー_ロールオンアロマ_3
ボトルに入れる
ローズオットー_ロールオンアロマ_4
完成

※使用期限は1ヶ月を目安とし、早めに使い切りましょう。

スキンローションで肌悩みを解消!

ローズオットー精油は、あらゆる年齢・タイプの肌を美肌に導く、スキンケアに適したアロマです。

以下のように、肌の悩みを解消するスキンローションとして取り入れるのもおすすめです。心地よい香りや肌タイプを考慮して精油量を調節しながら、自分だけのスキンローションを作ってみましょう。

〈スキンローションの作り方〉完成量50ml

【用意するもの】

  • ローズオットー精油…1~2滴
  • ローマンカモミール精油…2~3滴
  • 水または精製水…40ml
  • 無水エタノール…5ml
  • グリセリン(保湿成分)…5ml
  • 用具…ビーカー、ガラス棒(または竹串)、保存容器(遮光性のビン)
ローズオットースキンローション_6
用意するもの

【作り方の手順】

①ビーカーに無水エタノールと精油を入れ、ガラス棒でよく混ぜる。

ローズオットースキンローション_1
無水エタノールと精油を入れる

②①に水(精製水)とグリセリンを加え、さらによく混ぜる。

ローズオットースキンローション_2
水とグリセリンを加える
ローズオットースキンローション_3
よく混ぜる

③遮光性のビンに移したら完成。

ローズオットースキンローション_4
ビンに移す
ローズオットースキンローション_5
完成

※精油は水性の素材と混ざりにくいので、必ず最初に無水エタノールと混ぜ合わせてから、他の素材を加えましょう。
※さらっとした使い心地がお好みの方は、グリセリンを入れずに作成してください。
※直射日光を避けて保管し、毎回容器をよく振ってから使用しましょう。
※水を使用しているため、1~2週間を目安に早めに使い切りましょう。

ローズオットー精油を扱う際の禁忌や注意点

ローズオットー精油を扱う際の注意点や禁忌について解説します。

ホルモンの分泌に影響を与える精油なので、妊娠初期などの使用は控えるなど、慎重に使いましょう。

また、肌にも比較的安心して使える精油ですが、肌タイプにも個人差があるため、低濃度からの使用をおすすめします。

また、ローズオットー精油も女性を中心に多くの人気を集めるアロマですが、偽和が問題視されることもあります。偽和とは、本物の精油を装って偽の精油が販売されることです。

例えば、高価なローズオットー精油をカサ増しするために、成分が似ているゼラニウム精油やパルマローザ精油を混ぜて販売されることがあるようです。

あまりに安いものや、低温で固まらないものなど、ローズオットー精油の特徴に当てはまらない場合は偽和が疑われる可能性もあるため注意しましょう。また、ローズオットー精油に限らず、信頼できるお店で精油を購入することも大切です。

ローズオットー精油の効果とおすすめの使い方まとめ

今回は「精油の女王」と呼ばれるローズオットー精油の特徴や効果、おすすめの使い方についてご紹介しました。

幅広い効果・効能を知ることで、古くから植物香料として愛されてきたローズオットー精油の魅力を少しでも感じていただけると嬉しいです。

なお、「まずはここから!アロマ初心者のための香りの楽しみ方とアロマオイルの選び方」では、精油を選ぶときや扱う際の注意点も紹介しています。こちらも参考に、安全にアロマを楽しみましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
癒しの基礎知識を学ぶ
「癒し検定」とは?

癒しの知識はこれからの時代を健康で生きるために最低限必要な知識になりました。そんな現代人の必須科目である“癒しの基礎”を学べるのが「癒し検定」です。

3級は無料でオンライン受検できるので、ぜひトライしてください!

\ スマホで完結 /

この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

目次