グレープフルーツ精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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グレープフルーツはジュースやお酒に加工されたり、ハンドクリームなどの香料として活用されたり、私たちにとって身近な柑橘の1つですよね。

アロマテラピーで使用するグレープフルーツ精油は、すっきりした香りが心身を元気づけてくれるアロマです。また、ダイエットをサポートする効果でも注目を集めるなど、さまざまな魅力の持ち主でもあります。今回は、グレープフルーツ精油の効果や効能、おすすめの使い方について詳しくご紹介します。

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目次

グレープフルーツ精油の基本情報

名前グレープフルーツ
学名Citrus paradisi(キトルス パラディシ)
科名ミカン科
産地アメリカ、アルゼンチン、イスラエル、南アフリカなど
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法、水蒸気蒸留法
ノートトップノート
香り爽やかで甘酸っぱく、ほのかに苦味ある香り
成分リモネン、ミルセン、ヌートカトンなど

グレープフルーツ精油はどんな香り?

香りの系統:柑橘系

グレープフルーツは果物としても、ジュースやお酒としても身近な存在であり、フレッシュな香りがイメージしやすいかもしれません。

グレープフルーツの果皮から得られる精油は、「リモネン」や「ヌートカトン」などの成分で特徴づけられています。フレッシュで甘酸っぱいシトラス調の中に、ほのかな苦味も感じられ、爽やかながらも奥深い香りが楽しめます。スッキリとした香りが憂鬱な気分を吹き飛ばし、幸福感を与えてくれるため、心と体を元気づけたいときにおすすめのアロマです。

グレープフルーツ精油の特徴

グレープフルーツは、18世紀に西インド諸島で発見され、カリフォルニアやテキサスをはじめ世界中に広がったとされています。「グレープ」という名は、ブドウのように房状に果実を実らせることに由来するのだとか。

また、グレープフルーツの香りは楽園にいるような明るく幸福な気持ちにさせてくれるため、「Citrus paradisi(楽園の柑橘)」という学名がつけられたそうです。

大正時代初期には日本にも伝えられたものの、グレープフルーツの生育に気候が適さず、栽培は定着しませんでした。現在日本で手に入るグレープフルーツの多くは、フロリダや南アフリカから輸入されています。

グレープフルーツ精油は、通常、果皮を圧搾法という手法で搾って得られます。ただし、圧搾法で得られる精油には、皮膚に刺激を与える光毒性成分が含まれる場合があるため注意が必要です。

光毒性とは

柑橘系精油の中には、日光中の紫外線と反応して、肌にシミやかぶれなどの炎症を起こす「光毒性」を持つものがあります

例えば、ベルガモットは光毒性を起こす「ベルガプテン」という成分を多く含むことで知られており、精油を肌へ使用する際には注意が必要です。

光毒性成分は特定の柑橘果皮などに確認されており、光毒性の有無や強さは柑橘の種類によって異なります。ベルガモットのほか、レモンやグレープフルーツなども光毒性のリスクがあるものとして有名です。

グレープフルーツ精油の効果・効能

爽やかな香りやフレーバーで、年齢を問わずファンが多いグレープフルーツ。アロマテラピーで使用する精油も、程よい甘さや苦みある香りが、幅広い層に支持されています。ここでは、グレープフルーツ精油の具体的な効果や効能についてご紹介します。

リフレッシュ

グレープフルーツ精油の爽やかな香りは、気分転換にぴったりです。

交感神経を刺激して気分を明るくするだけではなく、神経の過活動も鎮めるため、自律神経の調整に役立つと言われています。気分の落ち込みや不安の改善に加え、季節性の不調緩和にも効果的です。緊張やイライラを鎮めたいときに取り入れるのもよいでしょう。

また、交感神経を刺激するグレープフルーツ精油の香りは、心身を活動モードに切り替えてくれます。特に、目覚めのアロマとして朝に取り入れたり、休憩時のリフレッシュに役立てたりするのがおすすめです。

血行促進・肥満予防にも◯

交感神経の活動が活発化すると、体の脂肪も燃焼しやすい状態になります。

グレープフルーツ精油は交感神経を効果的に刺激するアロマの1つとして、ダイエットを促す効果も注目されるようになりました。また、芳香成分「ヌートカトン」は、食欲を抑えることでも知られています。

さらに、グレープフルーツ精油は血行促進やリンパの流れを促すため、冷えやむくみの改善、セルライトの予防効果も期待できます。胃腸の働きを正常に導くため、便秘改善や二日酔いの症状緩和にも効果的とされています。

抗菌効果

抗菌作用を持つグレープフルーツ精油は、空気の浄化や雑菌由来のニオイ予防にも効果的です。

柑橘系精油などに含まれる「リモネン」は、油と馴染みやすいため、台所などの油汚れを落とす際にも活躍します。余分な皮脂を抑える作用も期待でき、ニキビ・吹き出物の改善にも役立ちます。

ただし、皮膚刺激を感じる場合があるため、肌に使用する場合は低濃度で使用したり、少しでも合わない場合は作用が似た精油で代用したりすることも大切です。光毒性の心配が少ない水蒸気蒸留法によるグレープフルーツ精油を使うなど、精油選びにも注意し、慎重に扱いましょう。

グレープフルーツ精油とおすすめブレンド

精油はいくかの種類を組み合わせることで、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたりするメリットがあります。グレープフルーツ精油の爽やかな香りは、多くの精油と調和し、ブレンドしやすいのが特徴です。

同じ柑橘系精油のブレンドや、パンチあるスパイス系精油との深い香りを楽しむのもおすすめです。

また、精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類できます。グレープフルーツ精油はトップノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、ミドルノートタイプやベースノートタイプの精油と組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、グレープフルーツ精油とのブレンドにおすすめの精油を香りの目的別にご紹介します。以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

ダイエットをサポート

・ブラックペッパー
・ローズマリー
・ペパーミント

お部屋の空気浄化

・サイプレス
・シダーウッド
・レモン

幸福感に包まれたいときに

・ジャスミン
・ローズオットー
・ベルガモット

グレープフルーツ精油はこのような方におすすめ

グレープフルーツ精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

  • 緊張やイライラを鎮めたい方
  • リフレッシュして前向きな気分になりたい方
  • 自律神経の働きを整えたい方
  • 眠気を覚まし集中力を高めたい方
  • 冷えやむくみを解消したい方
  • セルライトを予防したい方
  • 便秘を和らげたい方
  • 二日酔いや乗り物酔いの吐き気を鎮めたい方
  • 食欲を抑えて食べ過ぎを防ぎたい方
  • 脂性肌やニキビ肌をケアしたい方
  • お部屋の空気をキレイに保ちたい方
  • 拭き掃除に役立てたい方
  • 雑菌由来の嫌なニオイを防ぎたい方など

グレープフルーツ精油のおすすめの使い方

グレープフルーツ精油は香りを空間に広げるだけでも、リフレッシュ効果や空気をキレイに保つ効果が期待できるアロマです。アロマディフューザーなどを使えば、気軽に香りを楽しめます。

ほかにも、次のような方法で日常生活に役立ててみてはいかがでしょうか。

マッサージでセルライトケア

冷えやむくみの改善、セルライトの予防が期待できるグレープフルーツ精油は、キャリアオイルに混ぜてボディマッサージなどに取り入れるのもおすすめです。毎日のケアに活用してみてはいかがでしょうか。

なお、植物の有効成分を高濃度に配合する精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。
AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1〜0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するように定めています。(0.05ml/滴)

〈ケアオイルの作り方〉完成量50ml
・グレープフルーツ精油…5滴
・ラベンダー精油…3滴
・キャリアオイル(植物油)…50ml
・用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、遮光性の保存容器
ビーカーにキャリアオイルを入れ、精油を加える。
ガラス棒でよく混ぜ合わせ、保存容器に移したら完成。

  • キャリアオイルは、肌馴染みの良いスイートアーモンドオイルやマカデミアナッツオイルがおすすめです。その他、保湿効果の高いホホバオイルなどがあります。
  • 圧搾法で抽出されたグレープフルーツ精油は光毒性があります。マッサージなどで肌に使用する場合は、水蒸気蒸留法によるものなど、光毒性成分を含まないグレープフルーツ精油を使うのがおすすめです。
  • 肌タイプにも個人差があるため、パッチテストを行うなどして慎重に使いましょう。特に、グレープフルーツ精油は高濃度で使用すると皮膚に刺激を与える場合があるため、注意が必要です。
  • 直射日光や高温多湿を避けて保管し、1ヶ月以内を目安に早めに使い切りましょう。

アロマスプレーの作り方(完成量100ml)

グレープフルーツ精油はスイートオレンジ精油などと同様にリモネンを多く含むため、アロマスプレーにすると、油性汚れを簡単に落とせるお掃除アイテムになります。ルームスプレーや消臭スプレーとしても役立つため、ぜひ試してみてください。

・グレープフルーツ精油…20〜40滴(0.05ml/滴)
・水または精製水…90ml
・無水エタノール…10ml
・用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、遮光性のスプレー容器

ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を加える。
ガラス棒や竹串でよく混ぜる。
水を加えてよく混ぜ合わせたら、スプレー容器に移して完成。

  • 精油の濃度が1%以上になるため、肌への使用は避けてください。
  • よく振ってから使用してください。
  • 直射日光や高温多湿を避けて保管し、1〜2週間以内を目安に使い切りましょう。
  • 「おすすめのブレンド」で紹介した精油と組み合わせて作るのもおすすめです。その場合も、精油の合計量が上記を超えないように作成します。香りの感じ方には個人差があるので、最初は少ない量から試し、自分が心地よいと感じる量で楽しみましょう。

朝におすすめの楽しみ方

グレープフルーツ精油は朝におすすめのアロマです。しかし、「時間がない朝に、アロマはハードルが高い」と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな時に試していただきたいのが、お湯を張った容器に精油を数滴たらす方法です。アロマストーンなどの専用アイテムがなくても気軽にアロマを楽しめます。

マグカップなどの容器でも構いませんが、誤飲しないように注意しましょう。グレープフルーツやレモン、ローズマリーなど、交感神経を程よく刺激してくれるアロマを取り入れると、1日をすっきりスタートできるでしょう。

グレープフルーツ精油の禁忌事項・注意点

グレープフルーツ精油は、心身を元気にしてくれる心強いアロマです。ただし、アロマテラピーとして安全かつ効果的に取り入れるために、気をつけたいポイントもあります。

グレープフルーツ精油は脂性肌対策やセルライト予防などにも役立つものの、光毒性成分や肌に刺激となる成分を含んでいます。肌に触れる方法で取り入れる場合は、光毒性のリスクが低い水蒸気蒸留法で得られたグレープフルーツ精油を使い、パッチテストを行った上で低濃度から試しましょう。

もし圧搾法によるグレープフルーツ精油を肌に使用した場合は、数時間以上は精油を塗布した部分に紫外線が当たらないようにしてください。特に敏感肌の場合は、顔への使用は避けた方が無難です。アロマバスなどの沐浴使用でも皮膚に刺激を感じる場合があるため注意しましょう。

なお、グレープフルーツ精油は、ほかの柑橘系精油と同様に酸化しやすいため、開封後は半年以内を目安に早めに使い切ることが大切です。

そのほか、アロマテラピーで使用する精油を扱う際に、特に注意が必要な場合もあります。「【初心者向け】アロマの始め方|揃えるもの・おすすめのアロマ・扱い方の注意点

では、精油を選ぶときや扱う際の注意点も紹介しています。こちらも参考に、安全にアロマを楽しみましょう。

最後に

今回は、グレープフルーツ精油を取り上げ、効果・効能やおすすめの使い方などについてご紹介しました。リフレッシュ効果に加え、食欲抑制やセルライト予防など、グレープフルーツ精油はダイエットを応援してくれる存在でもあります。注意点をチェックして、正しい方法で役立てましょう。

また、グレープフルーツ精油のフレッシュで爽やかな香りは多くの精油と調和するため、ブレンドしやすいアロマです。好みの精油と合わせ、オリジナルの香りを楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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