家でのひと時をより豊かにしてくれるアロマオイルは、雑貨屋などでも気軽に購入できるようになりました。
しかしその反面、数あるアロマオイルから「どれを選べばいいの?」と、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、おすすめのアロマオイルブランドをまとめました。
初心者向けのブランドから、プロ仕様のアロマオイルが楽しめるブランドまで、幅広くご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
なお、ここでの「アロマオイル」は、アロマテラピーで使用する天然成分100%の「精油=エッセンシャルオイル」を指しています。
まずはここから!初心者におすすめのアロマオイルブランド3選
まずは気軽にアロマを取り入れたい、初心者の方にもおすすめのブランドを3つご紹介します。
全国にお店を展開しているブランドもあるので、ぜひ、実際に足を運んでチェックしてみてください。
無印良品
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アロマ専門店は「敷居が高い」と感じる方におすすめしたいのが、「無印良品」のアロマオイルです。
100%天然成分の精油にも関わらず、リーズナブルな価格で購入できるのが特徴です。種類も豊富で、いくつかの精油を組み合わせたブレンドアロマも人気を集めています。
精油は、大量の花や葉などから少量しか入手できないため、値段が高くなりがちですが、無印良品では、1,000円以下で購入できるものもあります。
30mlボトルに加え、少なめの10mlボトルも販売されているので、お試しで使いたいときにも嬉しいですね。
生活の木
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アロマオイルとハーブの専門店として有名な「生活の木」も、初心者におすすめしたいブランドです。
原宿表参道に創業以来40年以上、国内外のパートナーファームから厳選した精油を調達し、日本の人々に届けています。今では、精油やブレンドアロマなど、アロマオイル商品だけでも150種類以上を取り扱うなど、国内トップクラスの品揃えを誇ります。
マスクスプレーやスキンケアグッズなど、アロマ関連グッズも販売されていて、気軽にアロマを取り入れたい方にもぴったりです。
また、全国に約110店もの直営店を展開しているので、実際に足を運んで精油の香りを確かめて購入できるのも嬉しいですね。
enherb(エンハーブ)
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エンハーブは、「植物のチカラを実感していただきたい」という想いのもと、「メディカルハーブ」にこだわった商品を多く販売する人気のハーブ専門店です。
50種類以上のアロマオイルも取り扱っており、その80%以上がオーストラリアのオーガニック認証団体やアメリカ農務省のオーガニック認証を取得しています。
主要都市に店舗を出店している他、公式サイトでは「かんたん&ハッピーなアロマ活用術特集」などの情報が分かりやすく発信されていて、初心者にも優しいブランドです。
品質重視で選ぶ!アロマオイルブランド4選
私たちの心身の健康や美しさをサポートしてくれるアロマオイルは、品質にこだわって選ぶことがとても大切です。多くのブランドがオーガニック認証を取得したり、厳しい品質チェックを実施し、その情報を公開したりしています。
そんな品質重視のブランドから、おすすめの4つをピックアップしてご紹介します。
NEAL’S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ)
ニールズヤードレメディーズは、アロマが美容法として発達してきたイギリスで生まれたブランドで、スキンケア商品やアロマオイルなどを販売しています。
一番の特徴は、オーガニックへのこだわりです。アロマオイルをはじめとする商品には、土壌、環境、栽培方法など、厳格な規定を持つ英国ソイルアソシエーション認定の原料が使用されています。
価格は高めですが、その分上質なアロマオイルを安心して使うことができます。
気軽に香りを楽しめるロールオンタイプの携帯アロマ、「アロマパルス」がロングセラー商品として人気を集めるなど、初心者から本格的にアロマを楽しみたい方まで、幅広い層におすすめのブランドです。
Flavor Life(フレーバーライフ)
フレーバーライフは、1996年に東京で誕生したアロマブランドで、その確かな品質で多くの人に愛されてきました。
「精油=自然の作物からのめぐみ」という考え方のもと、新鮮でまじりけのない精油であることを大切にしています。原料製造元での成分分析に加え、フレーバーライフ社でも二重に検査を実施し、希望するお客様に成分分析表を公開するなど、品質管理を徹底していることが特徴です。
また、英国ソイルアソシエーションのオーガニック認定を取得しているオーガニック精油も取り扱っています。
精油は農作物の生産状況によって価格が変動しますが、フレーバーライフでは年に一度、適正価格帯になるよう見直しを行っており、高品質なアロマオイルが比較的安く手に入ることも人気の秘密です。
DAILY AROMA JAPAN(デイリーアロマジャパン)
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デイリーアロマジャパンは、日本におけるアロマのパイオニアとして1982年に設立された「美健」より事業継承したブランドです。
「国産」・「オーガニック」・「プロフェッショナル」の3つを柱に、各地の名産品を活かした国産精油、世界的なオーガニック認証「ECOCERT」で日本初の認証を取得したホームフレグランスなど、ナチュラルな商品を国内外へ提案しています。
植物のチカラがぎゅっと凝縮されたエッセンシャルオイル(精油)を「毎日使ってほしい」という想いから生まれた商品は、「多彩なバリエショーン」と「親しみやすくやさしい香り」が特徴です。
FINESSENCE(フィネッサンス)
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フィネッサンスは、アロマオイルの調合などの研究で活躍し、日本でも広く知られるDr.ロドルフ・バルツがフランスで立ち上げたアロマテラピーブランドです。
Dr.バルツは、世界最大のオーガニックコスメ認証機関、「CosmeBIO」の創始者でもあり、フィネッサンスでは100%オーガニックにこだわった製品作りが行われています。
農薬や遺伝子組み換え作物を使用していない原料の使用を徹底しているのが特徴で、その品質はフランス政府が制定した有機農産物認定の厳格な基準をクリアしているため、成分にこだわりのある方でも、安心して使用できるブランドです。
プロも使うアロマオイルブランド3選
ここでは、プロの中にもファンが多いおすすめのアロマオイルブランドをご紹介します。
中には、5mlで10,000円を超える高級なものもありますが、その分高品質で一流の香りに触れることができるので、アロマに慣れてきたら少し背伸びをして、プロ仕様のアロマオイルで癒やされてみてはいかがでしょうか。
FLORIHANA(フロリハナ)
フロリハナのブランド名は、フランス語の「floral=花」と、日本語の「hana=花」に由来し、フランスと日本の両文化が結ばれて1993年に設立されました。精油を作る蒸留所は、アロマ先進国である、フランス・プロヴァンス地方の自然豊かな場所にあります。
創業以来、厳しい国際基準に基づく高品質な「オーガニック認定アロマテラピー商品」を製造してきました。農薬や重金属、人工香料などの成分を含まない無添加のアロマオイルは、植物本来の香りを届けてくれるのが特徴で、多くのサロンなどで使用されています。
PRANAROM(プラナロム)
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同じくアロマ先進国・ベルギーに本社を置くプラナロムも、プロからの信頼を獲得しています。
1980年の設立後、「化学種(ケモタイプ)」という概念の重要性を化学的に証明し、アロマを現代の形に導き、発展させてきたパイオニアメーカです。
また、「メディカルアロマテラピー」の本場、フランスやベルギーでは、プラナロムの精油が高品質な「メディカルグレード(医療グレード)」として認められており、疾患の治療や予防の目的で活用されています。
日本では、「健草医学舎」がプラナロム社製品の正規輸入代理店としての役割を担っていて、日本国内で品質の再検査を行うことで、より安全な商品の提供を保っています。
※化学種(ケモタイプ)とは
同じ種類の植物を原料としていても、育った土壌や気候などの違いにより、成分が異なる精油があります。こうした精油を分類したものを化学種(ケモタイプ)と呼びます。
ケモタイプが存在する精油では、ラベンダーやローズマリーなどが有名です。
PRIMAVERA(プリマヴェーラ)
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ドイツ最大の精油ブランド、プリマヴェーラは、質が高く、香りの良いアロマオイルを販売しており、プロの間でも人気を集めています。1986年の創業以来、世界的なオーガニック栽培のプロジェクトを展開し、高品質な原料植物を安定して得ることに成功。官能分析や農薬検査、微生物検査など、厳しいチェックをクリアしたもののみを使用しているのが特徴です。
また、精油はEU基準の有機農法に則って栽培・抽出され、オーガニック認証を取得している他、デメター試験、NATRUEなど外部の独立した組織による定期的なテストも実施しています。
アロマオイルのキャップは、「チャイルドロック構造」になっており、安心安全への配慮が魅力です。
アロマオイルブランドの選び方のポイント
気になるブランドに出会ったら、実際に自分でアロマオイルを選んでみましょう。
より安全で自分に合ったアロマを楽しむために、次のようなポイントや切り口を重視するのがおすすめです。
品質
アロマを安全に楽しむために、品質は譲れないポイントです。
例えば、商品についているラベルの情報をよく確認しましょう。リラクゼーション効果などを期待して、アロマテラピーに活用する場合は、必ず100%天然植物だけでできた「精油=エッセンシャルオイル」を選んでください。
残念ながら、日本でも偽物の精油が出回っていたり、合成香料が含まれているものが「精油」として販売されたりするケースもあるようです。
精油は鼻や肌から体内に吸収されるものなので、こうしたケースに合わないよう、精油に関する基礎知識、成分分析表を読み解く力など、自分で正しい知識を身につけることの大切さを感じます。
また、オーガニックだから必ずしも安全という訳ではありませんが、「認証の取得」や「品質の維持・管理」に力を入れているブランド・メーカーから購入したり、有資格者が品質への質問にきちんと答えてくれるお店で購入したりするのがおすすめです。
なお、精油は光や熱で成分が変化しやすいため、「遮光性」のガラス瓶に入っているものを選びましょう。
効果
アロマテラピーで使用される精油は、植物の有効成分を高濃度に含み、私たちの心身にさまざまな効果を与えてくれます。
例えば、自律神経の働きを調整して、リラックスさせる効果や、睡眠の質を高める効果、ホルモンバランスの働きを調整する効果などが有名です。
自分が求める効果や目的に合うアロマオイルは、悩みや不調の緩和をサポートしてくれます。
心地よさ
たとえ自分の悩みに効果的なアロマオイルでも、苦手な香りでは逆効果になってしまうこともあります。
香りの好みは人それぞれなので、自分が「心地よい」と感じるかどうかを重視することも大切です。
フローラル系・柑橘系・ハーブ系・樹木系・スパイス系・樹脂系・エキゾチック系の「香りの7系統」を糸口に、選んでみるのも良いでしょう。
最初は店頭で香りを試してから購入すると、失敗が少なくておすすめです。
同じアロマオイルブランドでもお店によって何が違うの?
2022年1月にREPORTOCEANが発表したレポートでは、「アロマテラピーの世界市場は、2020年~2027年の間に11.5%以上の健全な成長率が見込まれる」とされています。
世界的にアロマの普及が進み、人気が高まる中、日本でも数多くのアロマブランドやショップが展開され、以前よりも手軽にアロマを楽しめるようになりました。
しかし、例えば同じ学名の「真正ラベンダー精油」でも、ブランドやお店が違えば、「原料植物が育った環境」も異なるため、含まれている「成分の量」や「香り」、「価格」などに違いが出ることがあります。
リラックス効果を目的に真正ラベンダー精油を使う場合は、「酢酸リナリル」や「リナロール」の含有量が多いものを選ぶなど、有効成分の量に注目して選ぶ方法もおすすめです。
成分分析表をチェックしたり、店員さんに聞いたりすることで確認できます。
また、「香り」の違いもアロマに慣れてくると徐々にわかるようになると言われているので、アロマに慣れてきたら、ブランドごとの個性を楽しむのもいいかもしれません。
皆さんに有益な情報をお届けしたく、日々アロマについて勉強中ですが、嗅覚が鍛えられたのか、初心者の頃よりも「香り」の違いが少しずつ分かるようになりました。
同じ真正ラベンダーでも微妙に甘さの程度が異なるものがあるので、より自分にマッチする精油を探求するのもいいですね!
今回は、アロマオイルのおすすめブランドをご紹介しました。
特に、専門店などでは、アロマに詳しい店員さんに直接相談できるため、初心者でも安心して選ぶことができます。
ご紹介したもの以外にも、こだわりの商品を取り扱っているブランドやお店が多くあるので、ぜひお気に入りのアロマオイルを探してみてください。