サイプレス精油はどんな香り?効果効能とおすすめの使い方・禁忌や注意点も解説

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サイプレス精油は、ラベンダーや柑橘などの特にメジャーな精油と比べると、馴染みない方も多いかもしれません。サイプレスは、ヒノキに似た森林を思わせる香りが印象的で、疲れた心身に寄り添ってくれる心強いアロマです。香水やシャンプーなどに幅広く使われますが、シャープな香りから、男性用のスキンケアグッズなどに配合されることも多くあります。

この記事では、サイプレス精油の効果や効能、おすすめの使い方についてご紹介します。幅広い作用を持ち、魅力に溢れたアロマなので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

サイプレス精油の基本情報

名前サイプレス
学名Cupressus sempervirens(クプレッスス センベルウィレンス)
科名ヒノキ科
産地フランス、モロッコ、スペインなど
抽出部位葉・果実
抽出方法水蒸気蒸留法
ノートミドルノート
香り森林を思わせる、爽やかで深みのある香り
成分α-ピネン、δ-3-カレン、リモネン、γ-カジネン、セドロールなど

サイプレス精油はどんな香り?

香りの系統:ウッディ系

サイプレス精油は、スギやヒノキのような香りに加え、ややスパイシーな印象を持つ香りが特徴です。「スッ」とした爽やかさと深みある香りが、深い呼吸を促し、心身の疲れに寄り添ってくれます。ヒノキに近い雰囲気を持つサイプレスは日本人に馴染みやすい香りで、男性にも人気のアロマです。

サイプレス精油の特徴

精油の原料植物であるサイプレスは、地中海沿岸地方が原産の常緑針葉樹です。樹齢は50~60年にも達し、木丈が30mまで成長するものもあります。サイプレスは「西洋イトスギ」という和名を持ち、茶色い実をつけるのが特徴です。学名の「sempervirens(センベルウィレンス)」に、「永遠に生きる」という意味があるとおり、腐敗しにくいサイプレスは住宅の土台やフローリングなどの建材としても利用されています。

また、サイプレスは、古くから神聖な木として人々から崇拝された歴史があります。古代エジプトでは王の棺や宮殿の柱に使用され、古代ローマでは祈祷のための薫香に使用されたそうです。さらに、南フランスでは、寺院や庭園・墓地などのあらゆる場所にサイプレスが植えられています。

サイプレス精油にはいくつか種類があり、ホワイトサイプレスやブルーサイプレスなどの精油も販売されています。それぞれ違う植物から得られ、成分や作用も異なるため、サイプレス精油を購入したい場合は学名で区別してみてください。

森林浴の気分を味わえる香りから、西洋のヒノキとも呼ばれるサイプレス。疲れて心身が強張っている時には、深みある森林の香りに包まれて、深呼吸してみてはいかがでしょうか。

サイプレス精油の効果・効能

サイプレスは、シャンプーやボディケア商品にも使われる植物ですが、アロマテラピーで使用する精油にはどのような働きがあるのでしょうか。ここでは、サイプレス精油の効果や効能についてご紹介します。

リラックス効果

サイプレス精油は、たかぶった神経を鎮める鎮静作用に優れており、穏やかな心を保つために効果的です。サイプレス精油に含まれる「セドロール」という成分に、心拍数や呼吸を抑制する作用があり、イライラや緊張などを緩和する効果が期待できると言われています。森林浴を思わせる香りは、深呼吸を促し呼吸を整えてくれるため、心の落ち着きを取り戻して冷静になりたい時にも心強い味方です。

めぐりの改善などにも◯

体内の滞りを除去する鬱滞除去作用を持つ成分が多く、静脈とリンパの流れを良くする効果が期待できます。体内の余分な水分や老廃物などを排出してくれるため、むくみの改善にも効果的です。痰の詰まりにも作用すると言われており、痰が原因の咳にも役立つアロマです。

また、弱いホルモン様の作用があり、女性ホルモンのバランスが乱れることで起こる不調にも働きかけます。軽度の月経前症候群や更年期障害などを和らげてくれるでしょう。

スキンケア効果

サイプレス精油には、優れた収斂作用があるため、開いた毛穴やニキビなどをケアする効果も期待できます。また、傷の治りを助けたり、傷跡を目立ちにくくしたりする作用もあると言われています。ただし、皮膚への刺激が強いため、必ずパッチテストを行い、低濃度で使用しましょう。

さらに、汗を抑制する作用や消臭効果もあると言われているため、少量のアロマスプレーを持ち歩くのもおすすめです。

サイプレス精油のおすすめブレンド

精油はいくかの種類を組み合わせることで、香りに深みが出たり、相乗効果が期待できたりするメリットがあります。サイプレス精油の香りは、同じ系統のウッディ系や柑橘系、フローラル系の精油などとのブレンドがおすすめです。中でも、ウッディ系のジュニパーベリー精油との相性が良いことで知られています。

精油は揮発する速度が速い順に「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」という3タイプに分類できます。サイプレス精油はミドルノートに分類されるため、香りを長く楽しみたい場合には、トップノートタイプやベースノートタイプの精油とバランスよく組み合わせるのがおすすめです。

ここでは、サイプレス精油とのブレンドにおすすめの精油を目的別にご紹介します。

以下を参考に、自分好みのブレンドアロマを作ってみましょう。

リラックス効果

・ラベンダー

・ローマンカモミール

・スイートオレンジ

・ベルガモット

集中力アップに

・ジュニパーベリー

・ローズマリー

・レモン

フットマッサージなどのボディケアに◯

・サンダルウッド

・ラベンダー

・クラリセージ

サイプレス精油はこのような方におすすめ

サイプレス精油の特徴や効果などをお伝えしてきましたが、ここでは具体的にどんな方におすすめなのかをご紹介しています。

以下を参考に、さらに効果的にアロマを使いこなしてみてください。

  • 緊張、イライラを鎮めてリラックスしたい方
  • 不安になりがちな心を落ち着かせたい方
  • 集中力を高めたい方
  • 痰や咳などの呼吸器トラブルを緩和したい方
  • 喉の違和感を改善したい方
  • むくみを改善したい方
  • 毛穴の開きやニキビ、脂性肌が気になる方
  • 傷の治りや傷跡のケアに役立てたい方
  • 汗やニオイのケアに役立てたい方
  • ホルモンの乱れによる不調を緩和したい方など

おすすめの使い方

サイプレス精油はリラックス効果で心を穏やかに導くだけではなく、呼吸器系のトラブルやスキンケアなどにも役立つ心強いアロマです。

火や電気を使わずに芳香浴ができる「アロマストーン」などのアイテムを使えば、気軽に芳香浴を行うことができます。サイプレス精油は精神面のサポートに加えて、肌を引き締めるスキンケア効果やむくみを改善する効果も期待できます。

例えば、次のような方法で日常生活に役立ててみるのはいかがでしょうか。

なお、植物の有効成分を高濃度に含む精油は、刺激が強く、肌に直接使用することができないため、注意が必要です。

AEAJ日本アロマ環境協会では、ボディ使用時は1%以下、フェイス使用時は0.1~0.5%以下の濃度を目安に、精油を希釈して使用するよう定めています。(0.05ml/滴)

### マッサージオイル

余分な水分や老廃物の排出を促してくれるサイプレス精油を使えば、むくみ改善に効果的なマッサージオイルが作れます。サイプレス精油と同じ鬱滞除去作用に加え、血行促進作用を持つサンダルウッド精油を組み合わせれば、よりむくみへの効果が期待できるでしょう。

ぜひ、毎日のケアに活用してみてください。

〈マッサージオイルの作り方〉完成量50ml

用意するもの

・サイプレス精油…2滴

・サンダルウッド精油…3滴

・スイートオレンジ精油…5滴

・キャリアオイル(植物油)…50ml

・用具…ビーカー、ガラス棒(竹串でもOK)、遮光性の保存容器

  1. ビーカーにキャリアオイルを入れ、精油を加える。
  2. ガラス棒でよく混ぜ合わせ、保存容器に移したら完成。

※キャリアオイルは、肌馴染みの良いスイートアーモンドオイルやマカデミアナッツオイルがおすすめです。そのほか、保湿効果の高いホホバオイルなどがあります。

※上記はボディ用マッサージオイルのレシピです。サイプレス精油は皮膚に刺激を与えることがあります。肌タイプにも個人差があるため、パッチテストを行うなど慎重に使いましょう。特に敏感肌の方は、より低濃度から試すことをおすすめします。万が一皮膚に違和感があった場合は、使用を中止し、流水で洗い流してください。

※直射日光や高温多湿を避けて保管し、1ヶ月以内を目安に早めに使い切りましょう。

### リードディフューザーで森林浴

サイプレス精油は、鎮静作用で心を落ち着かせてくれるため、リラックス空間の演出に役立ちます。香りの相性が良いジュニパーベリー精油やラベンダー精油などと組み合わせて、リードディフューザーを作るのもおすすめです。特に、ウッディ系の精油と組み合わせると、森林浴のような香りに包まれてリラックスできるでしょう。

玄関やリビングなど、場所や目的別に好きな香りを組み合わせて試してみてください。

〈リードディフューザーの作り方〉

用意するもの

・サイプレス精油…15滴

・ジュニパーベリー精油…15滴

・ラベンダー精油…20滴

・無水エタノール…20ml

・グリセリン…1~2滴

・用具…ビーカー、ガラス棒、口が狭いビン(遮光性)、リード(竹串や竹ひごなど)

  1. ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を加えてよく混ぜ合わせる。
  2. ビンに移し、グリセリンを垂らす。
  3. リードとなる竹串や竹ひごをビンの口に挿す。

※グリセリンはなくても大丈夫です。アロマオイルが蒸発するスピードを落としてくれるため、香りが長持ちします。

※蒸発を防ぐために、直射日光を避けて置きましょう。

上記の他にも、サイプレス精油を使ったフットバスもおすすめです。足元から体を温める効果に加え、汗を抑制する効果なども期待できます。

ぜひ、お好みのアロマと組み合わせて楽しんでください。

〈フットバスのやり方〉

用意するもの

・サイプレス精油…1滴

・レモン精油…1滴

・無水エタノール…5ml

・洗面器

  1. 洗面器に足首まで浸かる程度のお湯を張り、無水エタノールと混ぜた精油を加えて混ぜる。
  2. 椅子に座り、火傷に気をつけながら、ゆっくり足を浸けて温める。

サイプレス精油の禁忌事項・注意点

サイプレス精油は、森林を思わせる爽やかで深みある香りが心を癒すだけではなく、呼吸器トラブルやスキンケア効果など、幅広い作用が期待できるアロマです。以下のポイントに注意しながら、サイプレス精油を取り入れてみましょう。

サイプレス精油は、毛穴トラブルや脂性肌などに役立つ収斂作用を持ちますが、肌に刺激を与える場合があります。敏感肌の方は特に注意が必要です。肌に触れる方法でサイプレス精油を取り入れる場合は、低濃度から試し、パッチテストを行うなど慎重に使いましょう。

また、サイプレス精油は女性ホルモンに似た働きをする成分を含むため、妊娠中の芳香浴以外での使用は避けた方が無難です。

精油を扱う際に、特に注意が必要な場合もあります。例えば、病気を治療中の方、処方されている薬がある方などがアロマテラピーを楽しむ際には、医師や専門家に相談の上、体調に配慮しながら行うことが大切です。

【初心者向け】アロマの始め方|揃えるもの・おすすめのアロマ・扱い方の注意点」では、植物の有効成分を高濃度に含んだ精油を選ぶ際や扱うときの注意点をご紹介しています。ぜひ、こちらもチェックして、安全にアロマを楽しんでください。

最後に

今回は、サイプレス精油の効果・効能や、おすすめの使い方についてご紹介しました。サイプレス精油は、シャープで深みある森林の香りで本来の自分を取り戻してくれるだけではなく、呼吸器トラブル緩和やスキンケア作用など、あらゆるシーンで活用できるアロマです。まずは、好きな香りとブレンドして、気軽に香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

アロマテラピー検定1級/WEBライティング実務士/
WEBライターとして活動中。セルフケアとしての「アロマテラピー」に出会い、植物の力に魅了されました。
日頃から精油やハーブを愛用しており、その魅力を多くの方に知っていただきたいと考えています。
また、「自分の綴る文章で、読む方の役に立ちたい」という想いのもと、記事執筆に取り組んでいます。記事の内容が、少しでも皆さまの「癒し」につながると幸いです。

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